息子のコウマ@15歳染色体異常で自閉症。
先日、元地元のコンビニで、息子の幼稚園時代の同級生とそのお母様に偶然お会いした。
私は幼稚園時代、息子の付き添いで毎日過ごしていた。
保育士資格も、それをきっかけに取得した。
可愛い子供達の中に入って、日々を過ごさせていただいて・・・
我が家には息子しかいなくて、子供というものがどういうものなのかを知らなかったから、、、、
健常児と呼ばれる子供達のパーフェクトっぷりに驚愕しながらも、、、
親子でとても楽しくて幸せな時間を過ごさせていただいた。
コンビニであった彼女は、同じクラスの可愛い女の子。
息子にも、私にもよく話しかけてくれた明るい笑顔がチャーミングな子だった。
お久しぶりです
お母さんに続いて、少しはにかんだように挨拶をしてくれたその子は、私よりすらりと背が高く、綺麗な女性になっていた。
息子は、障害ゆえにあまり容姿が変わらないので、その子の成長ぶりに驚いてしまった。
親戚のおばちゃんよろしく、「お久しぶり。まぁぁ綺麗になって高校生だものネェェ」と挨拶。
それじゃ、また!!と別れた。
雨の日の次の、よく晴れた日の出来事で・・・
コンビニからでて、不意にあの頃、あの子たちとよく歌った歌を思い出した。
『にじ』
庭のシャベルが・・・で始まるその歌を、ほんの少し口ずさむ。
あれから、10年。
障害児って、まるで遠足の日の雨のようだな。
そんなことを、思った。
農作物にとっては、恵みの雨。
なくては困る、あるのが当たり前の自然現象。
でも。
何もこんな日に。。。
てるてる坊主を作って、神頼みしてでも避けたい。
遠足の日の、雨。
あの頃は、ただ目の前のことしかわからずに悲しかったけれど・・・
10年経ったら・・・
晴れの日も、雨の日も当たり前にある中の、ただの雨の日で。
抗うことのできない天気の、ただ偶然の雨の日。
狭い視野だと、悲しいことだけれど。
広い視野を持てば、なくてはならないこと。
悲しいことじゃ、ない。
そう思えるように。。。
なったのかもしれないなぁ。
そんなことを、思った。
6歳から、16歳。
それだけの時間が経過して、いろんなことを知って、知ってしまって。
雨が上がって、虹が出て。
それぞれに、きっと明日はいい天気。
帰ったら、コウマに虹を弾いてもらおう。
きっと、覚えていると思うから。
歩き出した一歩は、想像以上に軽かった。