息子のコウマ@15歳。染色体異常で自閉症
日常のお話です。
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地域の行事を手伝ってきた父が一言。
「今年も女の子のランドセルはオシャレだなぁ」と。
聞けば、くすみカラー(ダスティカラー?)の大人っぽい色のランドセルを背負っている子が増えたとか。
そういえば、近年そんな色が流行っていた。
小人症の息子はランドセルを探すときも、後ろに倒れないように、軽さや重心ばかり気にしていたことを思い出す。
楽しんで、ランドセルが探せるのは羨ましいし、「私らしさ」の選択肢が増えたことも、羨ましい。
横から、コウマが口を挟む。
「ダスティカラーって何ですか」
オシャレのために濁らせた色のことよ。
ちょうど飲んでいた午後の紅茶アールグレイのラベルがそうだったから、こんな風に!と説明してあげた。
すると、それをじーっと見ていた息子が一言。
「不思議ですね。ダスティカラーにしたら、他の色は色温度が下がりそうなのに・・・ダスティブルーだけは、色温度が上がりそう」
と、また訳の分からないことを話し出す。
「色に温度なんてあるの??」
「ありますよー。色温度の光と反射で目に映る色が認識されますよー」
よくわからないけれど・・・
自閉症児に多いと言われる共感覚について、ちょっと思うことがあったので書き残そうと思う。
文字に色を感じる、色に温度を感じる。音に数字を感じる。
いろんな共感覚があるけれど。
なんとなく、息子の話を突き詰めていくと・・・
音と光。そして、反射。
この辺りにきっとヒントがあるんだろうなぁ。
自閉症のわけわからんは、突き詰めればきっと科学的。
人より多く感じるのに、人より説明できないことがとても惜しく感じる。
ダスティーブルーは温かみが増す色か・・・
なんだかちょっと嬉しい気持ちになった午後の話。