息子のコウマ@14歳染色体異常で自閉症。

 

元地元の大学病院を受診。

 

コウマの主治医の先生は、いつも通りに優しい顔で診察してくださってホッとする。

 

身長:145.5センチ 体重:31キロ

 

まだ微妙に伸びているから、もう一度くらいは成長ホルモンの注射についての受給申請が通りそうだという話をいただく。

 

ありがたい。

 

念のための自己隔離をおえたら来週から学校を再開しようと思う。

 

自宅学習もそろそろ限界。

 

一人っ子のむすこは、自宅では集団生活ができない・・・

障害児の世界では、集団の中でどれほどに他人のために働けるか・・・そこが肝だから。

その練習の繰り返しだから。

将来を考えたら、なかなか長く集団を離れるリスクを冒せないのだ。

先生からもお電話で様子を聞いていただいて、来週から登校させていただくことにした。

 

テレビを見ていたら、思いがけない方が出演されていた。

 

10年以上私の主治医でいてくださった先生だった。

 

遠くの他院に移動されるタイミングで、先生に診ていただくことはなくなってしまったのだけれど・・・

 

思いがけないほどに、近くに戻ってこられていて。

思いがけないほどに、この国できっと最も(過言じゃないだろう。たぶん、最も。)コロナと懸命に戦っているであろう病院を代表して出演されていた。

 

10年くらいお会いしていないけれど・・・相変わらずの穏やかな口調で。

 

しかしお疲れは確実に顔に現れていて、私が知る限り先生が見せる中で一番厳しい表情をされていた。

 

コウマを出産した時、障害児とわかった時、この先生の言葉にどれほど助けられたか。

 

本当に苦しんでいる人を放っておけず、最後まで寄り添う先生だった。

 

静かな口調とは裏腹に、医療への情熱がある先生だった。

 

だから今テレビの向こうにいるんだろうなと思うと、涙が出た。

一番大変な場所で、それでもたくさん救おうとしているのだと思うと、涙が出た。

 

当時私は難病の中でも軽症の患者だったからかもしれないけれど。

定期検診で呼ばれて診察室に入ると先生はホッとした笑顔を見せてくださった。

そのホッとした笑顔で、私はいつも安心できた。

午前最後の診察が14、15時を回っている時もあって、先生お昼?と聞くと、大丈夫これ終わったら食べるよーと。

いつも自分のことより患者さんのことを優先してくれる先生だった。

 

先生を知っている私も、母も、夫も。

 

今、先生がどれほどに大変な場所にいて戦っているかがその表情ですぐにわかって。

 

コロナとの戦いの壮絶な現実を思い知った。

 

何が正解なのかわからない。

 

だた、東京。

 

毎日10000人以上の感染者数が報告されて、徐々に医療が逼迫しつつある状況の中で・・・

 

もう2年も緊迫した状況の中に身を投じて日々戦っている医療従事者の方がいることを忘れてはいけない。

 

決して、他人事にしてはいけない。

 

一喜一憂する数字の後ろに、リアルに日々をコロナとの戦いに投じている医療従事者の方々がいることを忘れてはいけない。

 

苦しんでる人に寄り添うおうとしてくださる先生に、心だけでも寄り添おう。

 

感謝の気持ちを忘れずに。

 

今以上に、気を引き締めて来週からの日々を過ごそう。

 

そう誓った。