【考える会メンバーの本会議レポートです!】

午後1時からの奈良県議会の本会議を傍聴。

「県立高校適正化実施計画案」の議決延期と丁寧な説明を求める請願と「議決」をめぐる討論と採決があり、3階にある傍聴席には平城高校の保護者や卒業生、現役の高校生、「県立高校削減問題を考える会」のみなさんが見守った。

共産党の宮本次郎県議の討論はさすがだった。無所属県議と公明党県議も請願賛成の討論に立ったが、その他の会派は請願反対の討論にも立たない。

卑怯である。

県議会議員の誰が賛成するのか、反対するのか、退席するのかを注視した。報道各社の記者もカメラも、「その時」眼下の議場に身を乗り出した。緊張した。

しかし、何ともあっさりしたものだった。

◆高校適正化実施計画の議決延期と丁寧な説明を求める請願は、賛成13、反対29で否決。

賛成したのは、【自民党奈良】小泉、【日本共産党】山村・今井・宮本・太田・小林、【公明党】岡・大国・山中、【国民民主党】田尻・森山・猪奥、【無所属】川田

◆県立高校適正化実施計画は、賛成28、反対9、退席5で可決。

反対したのは、【日本共産党】山村・今井・宮本・太田・小林、【維新の会】中川・佐藤、【国民民主党】猪奥、【無所属】川田。
退席したのは、【国民民主党】田尻・森山、【公明党】岡・大国・山中
維新の会の松尾議員(吉野郡)、清水議員(北葛城郡)は賛成。国民民主党の藤野議員(大和郡山市)も賛成。自民党(10名)、自民党奈良(議長を除く8名)、自民党絆(2名)、創生奈良(5名)は全員賛成した。

明日の夜、「考える会」は幹事会で「声明」と今後のたたかいについて話し合う。肝は、たたかい続けるという私たちの決意。あきらめないということだと思う。

前回の宮本県議の本会議代表質問での傍聴席からの力強く鳴り止まなかった拍手の再現を恐れての対策なのだろう。

議会事務局の職員が、本会議開会前に私語や野次の禁止と共に「拍手の禁止」を傍聴者に求めてきたのには驚いた。憲法によってすべての国民に保障された人権の根幹にある「表現の自由」を抑圧する行為であるという自覚がこの職員にはない。

参議院の委員会傍聴者に「9」の数字が入ったTシャツやイヤリングはダメだと職員がつっかかってきた問題が新聞やSNSで話題になっているが、傍聴者の「拍手禁止」も同質である。