地を稼ぐ、相手を薄くして攻めるなど、囲碁には打ちながら作戦を
立てて読み通りになれば、作戦が成功するが、逆に反撃に会って
非勢になることも度々あります。
だから、作戦を立てて実行する。仕掛けるには準備しなければ、
いけない時もあるし、読みが浅ければ最終的に失敗に終わる時
もある。
それゆえに、対局で勝ったり、負けたりするのですが、正確に
多くのことに対処できる読みの力をつけることで、勝率を上げる
ことも可能かと思います。
幽玄の間でプロの対局など鑑賞していると、対局の申し込みを
していただくことがありますが、持ち時間0分の対局は基本的に
お断りしています。
読みの勉強にならないからですが、感覚的に打つ練習もした方
がいいのかもしれません。ただ、感覚で打つためにはたくさんの
棋譜を並べて感覚を磨いておかないと、ただ負けるために打つ
碁になってしまいます。
今日は昨日の負け碁から。定先の黒番です。
≪実戦譜≫
右辺の黒41からの仕掛けが失敗して、黒が薄くなりました。
黒9の1子を制されてはいけません。
≪変化図≫
黒1から白を分断して、相手を薄くすることが必要でした。
地を稼いでいるので、白が全局的に厚く、ここを足場に白模様が
大きくなるのを防ぐのが急場といえるでしょうか。
出直します。
では。