こちらの家族信託を猛烈に推奨する文、

https://kazokushintaku-shizuoka.net/family-trust-protects-wife-with-dementia/

普通の家族は「成年後見制度」は敬遠した方がいい。

と最後の方にある。

 

多様性の時代、

「普通の家族」

という基準もなくなっていくのではないかと思う。

 

でも、

我が家は「普通の家族」の範疇なのではないかと思っている。

他人様から見れば個性的な所もあるだろうけれど、

「Aさん家族って普通じゃない。」

などと言われたらちょっと悩む。

 

で、

多分普通な我が家は夫の収入に頼って生活している。

そこに妻である私の副収入を加え、何とか生活している。

住宅ローン、教育費、車、光熱費など大きな支払いは夫。

食費など日常の出費、私個人の交遊費などの支払いは妻。

かなりルーズな線引きで暮らしている。

家族としての貯金も夫の口座にあり、私にヘソクリはない。

我が家において、

ご主人のお金を奥様は使えません!

などどいう事になったら、困る。

かなり困る。

というか、私と子供は生活出来ない。

 

100%夫の収入、

100%お母さんの収入、

夫婦で完全に財布を分けている、

など、各家庭の成り立ちがあるのではと思う。

家のお金のことは各家庭のルールに任せられていて、

一人一人が厳密に個人のお金を管理しているというのは割と珍しい気がする。

家計である。

 

後見制度を使う最も多い理由は銀行の預貯金の管理・解約のためらしい。

経済的に家族のキーパーソンとなっている人物のお金が使えない状況となり、

銀行から後見人を立てるよう言われる。

といった所なのではないかと思う。

ところが、

本人のお金は本人個人のお金である。

個計である。

ご主人のお金は死ぬまで、ご主人のお金。

奥様は使えません。

などという嘘のような事になったりする可能性もある。

それどころか、見ず知らずの士業さんに毎月2万円もの後見人報酬が必要となり、

奥様はご主人の資産状況を確認出来ないとか、

そんな事もおこったりしている。

 

夫婦でなくとも、家族、親族というのは割と曖昧で不思議な金銭感覚で成り立っていたりするのではないかと思う。

稼ぎ頭みたいな人がいたり、

サポートする人がいたり、

お金を使うばかりの人がいたり、

そのバランスを尊重したり、黙認したり、もめたり、、、

持ちつ持たれつ

家族には家族の金銭的な成り立ちがある。

 

そういった家族の成り立ちを、

本人はもちろん、

家族間で決められなくなるのが後見制度なのかもしれないとも感じている。

 

ちなみに、

判断能力を失った家族を巡り経済的な成り立ちが上手くいかなくなっているのであれば、

後見制度を使えばいいという意見もあるが、

私は反対です。

 

ここの所、

後見制度見直しの議論がなされているようだけれど、

とりあえず、

やっぱり、

普通の家族は「成年後見制度」は敬遠した方がいい。