先日、施設を訪ねたら母がパジャマ用のトップスを着ていた。
ブルーの花柄のそれはワンマイルウェアとして通用する物ではあるのだけれど、やはりパジャマなので首周りがゆったりしすぎていて下着が見えていた。
夏服が足りないもよう。
脳出血の後遺症で半身が全く動かない母は
自力で服の脱ぎ着が出来ない。
完全に施設の方の介助に身を委ねるしかない。
それまで着ていた衣類は全て使えず、
着せやすいよう、脱がせやすいよう
⚫︎かなり大きめ。
⚫︎トップスはボタン前開き。
⚫︎ガンガン乾燥機に耐えられる丈夫なもの
→綿100%ではなく、ポリエステル系の生地。
ここら辺の条件を外せない。
で、可能ならば
⚫︎汚れが目立たない。
⚫︎シワにならない。
⚫︎寝ていることも多いので肌に優しい生地。
以外と難しいのだ。
文句ばかり言ってしまうけど、
シニアの服って、イマイチじゃないかな?
特に女性の服って、無理矢理オシャレにしようとして乾燥機対応不可だったり。
色々と試してみた。
UNIQLO
7〜8年前はシニア向けのゆったりとした衣類を展開していたような気がするのだけれど、最近はデザイナーとのコラボなど若者志向が強く施設で暮らす母向けの服がない。
しまむら、ジャスコ
ここら辺の店には安価なシニア向け衣類があった。
けれど乾燥機にかけると縮んでしまうものが多かった。
当初は母の身長を考えPサイズのものを購入したりもしたが結局縮んでしまう。
最終的に
トップスは
こちらのポリエステル率高めが多い。
⚫︎「前あきポロシャツシリーズ」
縮みにくい。
https://item.rakuten.co.jp/b-across/c/0000000128/
ズボンは乾燥機にかけても縮まないというのが
とても大切で、
施設で見ていても時折ツンツルテンのおズボンを履いているおじいちゃま、いらっしゃる。
で、落ち着いたのがこちら。
⚫︎「スクエアニット裾リブ付きズボン」
リブ付き裾でずり上りがなく、何より縮まない。
https://item.rakuten.co.jp/himawari-kaigo/10002498/?s-id=adm_browsehist_item
けれど、脱ぎ着はさせにくいよう。
圧倒的に着用している(着用してもらっている)のはこちら。
⚫︎ワコールの「らくラクパートナー」シリーズ
http://store.wacoal.jp/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_CD=DRL220&COLOR_ID=GY
9,720円
https://www.wacoal.jp/item/disp/detail.html?GOODS_CD=DRL305&SEASON_CD=18SS
7,560円
高いだけある。
伸縮性があり脱ぎ着も楽で着心地も良さそう。
乾燥機使用にも頑張ってくれている。
そして、足が冷えるらしい。
最初レッグウォーマーを用意したのだけれど、あまり活用されていなかったので夏でもこちらの長靴下を使ってもらっている。
https://item.rakuten.co.jp/hitomono/10000545/?s-id=ph_pc_itemname
子供や自分の普段着、
大型スポーツ用品店で購入することがふえている。
アウトドアやスポーツ系ブランドの衣類って
研究されているのだろう。
すごくいい。
通気性も良く丈夫で直ぐ乾くし乾燥機にかけても縮まない。
最近のものは、いかにもアウトドアやスポーツ用という感じではなくタウンユースに充分対応出来るデザイン、生地感のものが増えた。
この機能性と日常が楽しくなるような素敵なデザインのシニア用の服を作ってくれないかな?
と思いつつ、
ウロウロして夏らしい服を2着購入。
気に入ってもらえるかな?
(母にも、介護をしてくださる方にも。)
縮まないといいな、、、
施設で生活している母の衣類を選ぶというのは
たいした事ではない。
それでも、試行錯誤がある。
障がいを抱えた子供を育てる。
認知機能の衰えていく家族の日常を支える。
そこにはどれだけの試行錯誤があるのだろう。
家族により様々な工夫やルールがあると思う。
家族が負っているものは重い。
後見制度
身上介護は後見人の仕事ではない。
と、よく書いてある。
身上監護は後見人の仕事っぽい。
身上配慮義務も後見人の役割とされているらしい。
最近では
『本人の意向を尊重し、医療や介護などの利用をサポートして日々のくらしを守る「身上保護」こそが制度の主な目的であるはず……』
日本成年後見法学会理事長の新井教授はおっしゃっていた。
『本人の意向を尊重し、
医療や介護などの利用をサポートして
日々のくらしを守る』
これを実際に負っているのは家族じゃないかな?
弁護士先生を始めとする専門職後見人、
この意識、持ってくれているかな?