人生のハズレ

 

子供の担任がハズレだ、、、
校長と話し合ってみようかな。
上司がハズレだ、、、
先ずはガマンかな。
部所を変えてもらう。
会社を辞めることもありえる。
配偶者がハズレだ、、、
自分で決めた相手だし、

どうにもならない場合、 
婚姻関係を辞めることもある。
人生のパートナーは一人ではない。
新しいパートナーを探すということも。

 

人生には色々な当たりハズレがあるけれど、

ハズレてもだいたいの事には次の選択がある。

 

 

後見人の当たりとハズレ

 

後見人、

もちろん当たりがあると思う。

 

後見人の手配により、
自宅であれ施設であれ、本人が望む生活環境を手に入れた。

悪徳商法の被害から逃れた。
思いが実現し、趣味など喜びが出来た。
家族や周りの人も安心している。
財産管理だけではなく、

本人の意思やライフスタイルを理解しようとなさることで
人生が後見開始以前より豊かになった。
成年後見制度に意義を感じ、

基本理念にのっとり関わっていらっしゃる。
後見報酬が発生する意味がある(´∀`*)
そんな後見人が選任されたら
当たり
かも。

 

でも、

ハズレもあるのだ。

 

『成年後見人の立場にあった弁護士が財産管理を任された認知症の高齢女性ら3人の預貯金から計約1億1200万円を着服した。後見人弁護士は着服した金をキャバクラ代などに使い、被害者は老後の蓄えを奪われ、入居施設からの退去を考えざるを得ない人もいる。』
横領は後見人解任に及ぶ、わかりやすい大ハズレ。
後見人により無理やり施設に入所させられた。

会いたい人に会えない。
思い入れのある家や土地を売られた。
お金はあるのに生活費が足りない。

後見人が会いに来ない。

この程度の問題視されないハズレもある。
後見を財産管理としてしかとらえず、

本人の意思やライフスタイルが無視され
人生が後見開始以前より貧しいものになった。
成年後見制度に営利目的のみで関わり、

基本理念など頭にない。
何のために後見報酬が発生するのかわからない( ノД`)
そんな後見人が選任されたら
ハズレ
かも。

 

後見人の当たりハズレ、

単純な相性もあるはず。
後見人によって

人生は変わる。

変えることができる。

でも、
法定後見では後見人を選ぶことは、ほぼ出来ない。
余程の問題がなければ後見人を変えることもできない。
後見が必要なくらいだから本人と話し合う必要もない。

後見人は親族などに後見内容を報告する義務はない。
後見開始後の正式な相談先はない。

後見は死ぬまでやめることができない。
(精神疾患や認知症が治れば、やめれるけど、、)
判断能力に問題を抱えた本人のせいなのかな?
ハズレだったら、、
こんな八方塞りな制度に管理されるかもしれないなんて、

判断能力が不十分だからといって

不自由すぎると思う、、、。

 

後見人の当たりハズレって、何とかならないのかな?


私は制度利用当初、

後見って、もっとしっかりした制度で、

専門職には共通の認識があると思っていた。

でも、この制度、

びっくりするくらい個人の

裁量に委ねられている。

後見人、後見監督人によって

考え方や言う事が違ったりする。

後見人、後見監督人も

わからなかったり、迷ったり、困ったり、間違えたりする。

でも、家庭裁判所は裁量としか言わない。

裁量でもいいと思う。本人が納得していれば、、、

 

そして

「自己決定権の尊重」

「ノーマライゼイション」

「残存能力の活用」

後見制度の基本理念は

可能な限り守られるものだと思っていた。

でも、

後見が発効したら

自己決定権やノーマライゼイションや残存能力、

無視する事ができてしまう。

無視するためにこの制度を使う弁護士さえいる。

 

後見制度はむつかしい。

『後見を簡単と言う人は、制度を見て人を見ていない。』

 

日本の後見は死ぬまでやめることができない。

(精神疾患や認知症が治れば、やめれるけど、、)

たまたま選ばれた人が

死ぬまで包括的に他人の人生を支配できる制度。

どうしてもわからない。

本当にこれでいいのかな?