2007年、17年目の2CV (ESSAY CITROEN 2) | 月夜の出来事 - 今村幸治郎 -

月夜の出来事 - 今村幸治郎 -

音楽が大好きな色鉛筆画家の日々の泡。
今村幸治郎 (1953-2018)

あっ、という間に、2007年がやって来た。しかももう4日です。去年の10月に2CVのタイヤをやっとスノータイヤからノーマルに換えたのにまたそろそろスノータイヤに換えなければなりません。冬の2CVはまた冬の楽しさがあります。寒さは何とかしてと言われますが、コートを着て乗ればいいだけの事です。と、昔は言っていたものですが、流石に、寄る年波には勝てず、横に並んだ車を見ると、中は暖かいんだろうなぁ、と、ひょっとしたら恨めしそうな目でちらっと、見ているんじゃないかと心配です。若い頃は、毎年、真冬に2CVをフルオープンにして必ず1回は風邪を引いていたものです。元気いっぱいだったのでしょうね。

 

今、僕が住んでいる所の近くにはHONDAの工場があります。毎日、朝夕通勤ラッシュがありますが、その中に時々飲み込まれて、沢山のHONDA車の中で車が流れている瞬間に、なんだか、僕の2CVだけ、取り残されて行く様な気がするときがあります、其の時はとても寂しい気がするのです。僕は時々この寂しさは何だろうと思うのです。それは、2CVが時代にかなり遅れていて、時代について行けないからではないのです。僕はその原因がまわりのHONDA車にある事に気がつきました。昔のシティや名前を忘れましたが、なんとかXの頃はそんなことはありませんでした。車の作り手が熱いものがあったからでしょうか、確かにこのごろのHONDAの車はかっこよさそうですが、何か、BMWみたいな所があって、とても冷たいのです。もし2CVが、道ばたで止まったとしたら、昔の車は助けてくれそうだけど、今の車は知らん顔をして通りすぎそうな気がするのです。なんだか、本当に、それ以外の車も冷たい感じがするのです。2CVが暖かすぎるのかも知れませんが、車のある景色が殺伐として来た気がしているのは僕だけでしょうか?もう、車の時代では無いのかも知れません。

 

もう、これでは、これからの子供達はもう、車に憧れる事はなくなると思います。車が、もう既に、冷蔵庫や、洗濯機みたいなものになりつつあるからです。僕は、シトロエンが好きなので、シトロエンの絵ばかり描いていましたが、以前1985年に偕成社から、2CVの数の絵本を出版しました。それは、アンドレ・シトロエンの教えのように、子供達が小さい頃から、シトロエンに親しんでくれれば、彼等が大きくなって、自動車の消費者になった時にきっとシトロエンを選ぶであろうという考えでした。。僕もその作戦で本で2CVに親しんで大人になったら、2CVに乗ってもらおうと思っていましたが、残念な事に、本があまり売れなかったからからか、22年たった今、あまり2CVは走っていませんし、2CVの新車は既にもうありませんでした。こんな顔の車があちこちに、走っていればこんなに寂しい思いをしなくていいし、いじめなども無くなる様な気がするのです。そう思いませんか?

この左側の1-2-3-4は偕成社で発売された初版、右側は神戸にあった、“STUDIO 2CV"発行の改訂第2版。トータルで8000冊が世界中の何処かにあると思います。

 

 

(2007年01月04日より)

 

 

 

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