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皆さん、こんにちは!
第44回で、「職場でいじめに遭っている方への提案(心構え編)をお送りした際、読者の方からこんなコメントを頂きました。
「パワハラを受けたら、「これは戦争だ」と受け止めて、淡々とやるべき仕事をこなしていく」
という点がとても心に響きました。
こういう問題は、なかなか無くなりませんし、悩んだりしている人もいらっしゃるかもしれないな、と思い、今回と次回で実践編について書こうと思います。
※以下は、語りかけ口調で書きますので、ご了承ください。
まず、大鉄則です。
「1人で戦わない」
です。
もし、あなたが今、パワハラ的な状況に陥っているとしたら、それは、あなたの基本的な考え方、行動スタンスが、パワハラ上司なりからから全く認められていないという状況だと思います。
これは、あなたの基本的な考え方のいい、悪いを言っているのではありません。
いい悪いに関わらず、パワハラをする人間はそんなあなたの考え方を決して認めていないのです。
これは、すぐに改善されることでは多分ないでしょう。
厳しいかもしれませんが、まずそこをちゃんと認識した方がいいと思います。
こういう状況で、あなたがこれまで培ってきた考え方なり行動パターンで対応しようとしても何も改善しませんし、かえって悪くなってしまうこともあるでしょう。
じゃあどうするか? それは、
「あなた以外の考え方を使って、個々の仕事に対応する」
のです。
あなたの考え方が受け入れられていないのであれば、あなた以外の考え方を取り入れるしかありません。
例えば、何かの仕事のレポートを書いて、パワハラ上司の了解を得なければならないとしましょう。
その時に、1人で書いて提出するのはやめましょう。
提出する前に、誰かに意見をもらって、それもあなたが信頼できる人がなるべくならいいのですが、その方の考えも盛り込んで作ってみるのです。
それでどうなるか?
それでも多分ボコボコにされるでしょう。
これを読んでがっくりしちゃいましたか?
でも、そうなったとしても、他の人の考えを取り入れた分だけ、あなたはその仕事に対して少しだけ冷静になれるはずです。
どんな風に冷静になれるかというと、
「○○さんの考えを取り入れたってこうなるんだ、私だけじゃないんだ」
とか、
「前より良くなったはずなのに、こんなに言われるってことは、やっぱりパワハラ上司もちょっとこだわりすぎなんじゃないか」
等々です。
そうなれば、以前よりは改善点もクリアーになってくるのではないでしょうか。
気持ちも少しは楽になり、勇気も湧いてくると思います。
私の例を少しお話しましょう。
私の場合は、同じ職場ではなく、場所が少しはなれた関連する部署の人が、パワハラ人間でした。
書類を出せば出すほど、山のように叱責が飛んでくる、そして泥沼にはまる、そんな状況でした。
そこで、ある時から私はスタンスを少し変えることにしました。
何か仕事をするときは、自分がその職場を代表するつもりで対応する、という風な立場を取ることにしたんです。
感覚的にはスポークスマンにでもなった気分でしょうか。
その人間に書類を出す時、あるいは何か改善事項が出てきた時には、自分1人で解決せず自分の職場の他の人になるべく相談し、いろんなアイデアをもらう。
そして改善事項に回答する時には、自分の回答ということではなく、自分が職場を代表して職場としてのスタンスを回答するような意識に変えました。
そんな風にすると、叱責が減ることはありませんでしたが、自分の中にも少しだけ勇気が取り戻せたんですね。
いかがでしょうか。
これは、同じ職場の中にパワハラ人間がいる場合でも、同じようなスタンスでやったほうがいいと思います。
パワハラ人間が近くにいる分、大変かとは思いますが、それでもあなた自身の考え方、やり方だけで対応しても状況は変わりません。
とにかく、誰か仲間を見つける。
年下の部下だって、もし仕事ができる人なら構わないじゃないですか。
あなたの中にあるちょっとしたプライドを捨てて、意見を求めればいいんです。
それを取り入れてみる、そうしたことを繰り返すことで改善していくんじゃないでしょうか。
私が今日書いたことは、人によっては、1人で仕事しないなんて、そんなの当たり前のことじゃないか?
っていうかもしれません。
そうなんです、よくよく考えてみれば当たり前のことなんです。
仕事はあなた1人でやっているものではありません。
ということは、あなたの今おかれている状況も、あなただけの責任ではないのです。
そこをよーく考え、突き詰めていくとヒントが見えてくるかもしれませんよ!
成功の仕方を書いた本です。
やさしい書き方で書いてあるので、さらーッと読めてしまいます。
でも、実際に書かれているとおりにやろうとしたら結構時間がかかります。
このくらい平易に書かれている本をじっくり読んで、ご自身の成功についてじっくり考えてみるのもいいのではないでしょうか。