9日(火)と10日(水)は、地域・こども・デジタル特別委員会の国内視察。岩手県へ地方創生、こども政策関係を中心に出張。東京と違って2日とも雨模様、猛暑を感じませんでした。

 1日目は「(株)ヘラルボニー」(知的障害のあるアーティストのアート作品を商品にして販売するなど幅広い事業を展開)と「オガール紫波(しわ)」(盛岡市に隣接した紫波町での公民連携によるまちづくりプロジェクト。成功例として全国的にも有名)。

 2日目は「ハロウインターナショナルスクール安比(あっぴ)ジャパン」(英国式全寮制インターナショナルスクール。日本で唯一)と岩手町の子育て支援等の現場視察と保育士などとの意見交換。

 世界にも進出しようとしているヘラルボニー、まちづくり成功例として視察が絶えないオガール紫波、毎年の学費(寮費を含む)が900万~1,000万円で外国人が過半のインターナショナル安比ジャパン。そして人口減に悩み、懸命に地域活性化に取り組んでいる岩手町。それぞれの個性豊かな取り組みに、私は多いに刺激されました。

 ヘラルボニーの事業モデルは各方面で高い評価を得ており、この秋、アメリカで開催される「スタートアップ ワールドカップ決勝大会」に日本代表として出場されることが決定したとのこと。

 オガールプロジェクト成功の鍵は、リーダーの経営感覚、リーダーを支える実務能力に長(た)けた人材、そして国や外部の様々な支援を上手に活用することのように思いました。

 ハロウ安比校の取組みは、生徒の持ち味を最大限に引き出そうという取組みに感動しました。ただあまりにグローバル過ぎるエリート教育には、個人的には距離を置きたい気持です。

 岩手町での子育て現場からの切実な声は心に残りました。保育士不足、配置基準の改善、処遇改善を訴える声に我々は答えるべく汗をかかねばなりません。

【地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会・岩手県視察】