連休も後半に入った5日(金)の午後2時40分過ぎ、携帯電話とTVの速報に「緊急地震速報」が入る。石川県能登地方が震源。同県珠洲(すず)市で震度6強とのこと。

 直ちに出勤の用意。23区内は震度5強以上、その他の地域は震度6弱以上の場合は出勤することとなります。防災担当の佐々木秘書官からもTEL。官邸に集合とのこと。佐々木秘書官乗車のタクシーを待つが、赤坂宿舎に官邸の車がいたのでそちらの車で官邸に入る。

 官邸では内閣危機管理監を中心に各省庁局長クラスが集合。被害状況の把握、各省庁の対応などを協議、情報共有。

 外国訪問中の総理からは、◦早急な被害状況の把握◦地元とも緊密に連携し、人命第一で被害者の救命・救助等に全力で取り組むこと◦国民に対し、避難や被害等の情報提供を適時的確に行うこととの指示は既に発出済。

 政府からの対応は、15時30分と16時50分頃に官房長官が記者会見。

 アフリカから帰国途中の総理とは官房長官が状況をお伝えし、総理より指示を受ける。

 日没になった頃、今日の全体の会議を終了する。官邸の退出時(19時前)に待ち受けている記者から、ぶら下がり取材。

 私からその時点で判明している被害状況と政府の現時点での対応状況をお話しする。

 気になることは二つ。一つは余震。一般的な余震に加えて、能登地方ではこの2年、地震活動が続いていること。もう一つは雨。場合によっては大雨警報を発表する可能性もあるとのことです。地震により、地盤が緩んでいる上に降雨による土砂被害が心配です。

 一度赤坂宿舎に帰り、20時に内閣防災の庁舎に入る。その後の状況について報告、レクチャーを受ける。

 22時前、官邸で帰国された岸田総理、官房長官、官房副長官などに、被害状況、対応状況を内閣危機管理監、気象庁長官、内閣防災統括官などと説明。

 加えて地元と調整した上で、来週、被災地に私自身が訪れたい旨をお伝えし、了解を得る。

 総理説明のあと、官邸退出時に再び記者からのぶら下がり取材。

 6日(土)の午後内閣防災の庁舎に入る。能登地震の被害状況等をヒアリング。

 15時過ぎに官邸に入る。総理に昨日のメンバーで被害の判明状況を中心に説明。総理は観光業などへの影響も心配されておられていました。

 7日(日)能登地方は雨とのこと。土砂被害が気になるところ。東京もぐずついた天気。