台風第14号が九州に接近しています。

 16日(金)、大型の台風14号は強さを増し、災害のリスクがより高まったため、午後に「関係省庁災害警戒会議」を招集。関係省庁に、十分な体制の確保、関係機関等への注意喚起、助言等積極的な対応を要請。

 翌17日(土)には九州地方では記録的な暴風や高潮、大雨となり、特別警報を発表する可能性があると気象庁が発表。

 特別警報は重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に気象庁が警告のために発表する情報で、最大級の警戒が必要とされます。

 このため17日(土)に私を本部長とする特定災害対策本部を(昨年の法改正で新設された本部。「緊急災害対策本部」(本部長・首相)「非常災害対策本部」(本部長・首相)に次ぐ災害の場合に設置される。)設置。

 16時に本部会議。

 私から今まで経験したことのないような暴風、高波、記録的な大雨となるおそれがあり、九州では特別警報が発表される可能性が高まっている。

 総理から先ほど、私あてに
① 国民への情報提供を的確に行うこと
② 住民の避難支援の事前対策に万全を期すこと
③ 被害発生の場合は、応急対策に全力で取り組むこと
との指示があった。

 そして国民への呼びかけとして、避難行動の確認と早めの避難を強く訴える。

 夜、明日18日(日)の13時に「台風14号に関する関係閣僚会議(第1回)」を開くことが決定。

 18日(日)の昼過ぎ、内閣防災庁舎に出る。

 関係閣僚は、総理、官房長官、私の他、厚生労働、農林水産、国土交通、防衛、総務、経済産業の各大臣と気象庁長官、内閣危機管理監及び官房副長官(事務)。

 総理からは「最大級の警戒が必要」「国民の安全安心の確保に万全を期すため、緊張感を持って、先手、先手で対応すること」と指示。

 19日(月)敬老の日。

 9時半宿舎出発。今日の総理レクの打合せ。総理公邸で10時40分より総理に状況報告。総理の他、官房長官、副長官(3人)。内閣危機管理監、気象庁長官などが出席。

 総理より、早急な被害状況の把握、人命第一の災害応急対策、ライフラインの早期復旧に取り組むよう指示。

 併せて、今後とも台風による大きな影響が広い範囲で予想され、予断を許さない状況なので最大限の緊張感をもって対応するよう指示。

 11時半より2回目の「特定災害対策本部会議」を内閣防災の庁舎(合同庁舎8号館)で開く。

 14時頃、宿舎に連絡。急遽、夕方に昨日に続き「関係閣僚会議(第2回)」を開くとの電話。

 17時より昨日に続き官邸で「台風14号に関する関係閣僚会議(第2回)」が開催される。

 総理の国連総会出席のための訪米は明日に延期したとのこと。台風14号の状況を総理も大変気にされておられます。

 会議で、総理より引き続きの厳重な警戒、被害を極力軽減し国民の安全・安心の確保に全力を尽くすことの指示また、国民の皆さんへの呼びかけしとて、早め早めに命を守る行動をとっていただくようメッセージを発されました。

 台風による被害の全容はまだ判明していません。明20日(月)の天気がよければ相当判ってくるのではないかと思います。

【令和4年台風第14号等に係る関係省庁災害警戒会議(9月16日)】




【特定災害対策本部会議 第1回(9月17日)】




【令和4年台風第14号に関する関係閣僚会議(9月18日)】


【令和4年台風第14号特定災害対策本部会議 第2回(9月19日)】