菅首相の長男などによる総務省幹部への接待事件。幹部に処分が発せられ、当初辞任を否定していた山田真貴子内閣広報官もその後辞任されました。

 山田広報官とは仕事上、(少しの)知り合いなので、「辞任は立場上止むを得ず、むしろ遅すぎた位ですが、女性活躍のいわば前線にいただけに残念」な想い。

 農林水産省も鶏卵大手業者との会食問題で幹部職員を処分。

 緊急事態宣言下での政治家の銀座・六本木などでの飲食に続く、霞が関の不祥事。森元首相の件も併せて考えると、「たがが緩んでいる」と見られて当然です。

 以前、7~8年前でしょうか、水戸の弘道館に行った時「一張一弛」(いっちょういっし)という言葉を知りました。私も揮毫を求められた時、この言葉を書いたりします。人は時には弛むことも必要でしょう。しかし、あまりにしまりがないじゃあないか。

 時に政治家や上司に物言う官僚であってほしい。気骨のある公務員であってほしいという想いです。

 政治家ももっと彼ら真面目な官僚の立場を考えなければと自戒しています。

 28日(日)でもって主都圏除く6府県に発令されていた緊急事態宣言が前倒し解除されました。

 我が兵庫県も解除されました。もちろん嬉しい気持ですが、しかし気持を緩めてはまたぶり返す恐れも十分あります。変異ウイルスも有り、左右を見ながらそろりそろりと前に進む気持です。

 2月の日経新聞の「私の履歴書」はホリプロ創業者の堀威夫(ほりたけお)氏でした。久し振りにおもしろく、ワクワクする履歴書であり、堀氏の今までの歩みでした。