長い間、父洋一の地元秘書をしていただいた才田忠一さんが御逝去されました。満89歳でした。

 広い選挙区を事実上一人で切り盛りしていただきました。真面目で手を抜かず、人の話をよくお聞きする情と人望のある方でした。才田忠一さんの存在なくして父の活動は考えられませんでした。

 私も才田さんから、地域を知り、人を知り、人々の想いをしっかり受け取めるよう御指導いただきました。

 文章が上手で、達筆で、それでいて安来節も得意な芸達者な方で、家庭をとても大事にする方でもありました。

 心からの御冥福をお祈りします。

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が辞任を表明。森会長の後任候補に挙がっていた川淵氏が一転辞退との報道。

 報道によれば森氏の主な発言は
「<2月3日のJOC評議員会>
 ・女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言うが、日本ラクビー協会は今までの倍、時間がかかる。
 ・女性を数でも増やしていく場合は、発言の時間をある程度、規制を促しておかないと、なかなか終わらないと困ると言っておられた。誰が言ったかは言わないけど。私どもの組織委にも女性は何人いる?7人ぐらいかな。みんなわきまえておられる。」(毎日新聞)とのこと。

最初にこの話を聞いた時、「あれ?話が長くてなかなか終わらなくて有名なのは森会長なのでは?」と思いました。男女を問わず長話が好きな人は世の中に少なからずいます(多くの場合聞かされている人々は閉口しています)。自己の言動が我が身に返ってきたように思いました。

 私も『人こそ人の鏡』ということわざを忘れないようにしなければなりません。

 川淵氏への森会長のアプローチも不可解でした。2000年(平成12年)春に発足した森内閣の誕生プロセスは「密室談合」と批判されましたが、そのことを思い出させました。

 退任する会長が次期会長を事実上指名したり、指名された川端氏があたかも会長になるのを前提とした発言をするのは信じがたいことです。

 組織委員会というのは「森商店」という名の個人商店なのかと思いました。 

 『人間切羽詰まった時本性が出る』とも言われます。私も頭に入れておかねばなりません。

 一部の新聞は12日(金)の朝刊は「後任・川淵氏に重責」「森氏後任受諾で抱負」との見出しでした。新聞記者としての見識が問われる報道でした(翌日の紙面から「透明性に問題がある」というスタンスに大きく転換)。