14日(金)は千葉県の被災地に。千葉県への被災地訪問は初めてです。

 8時、仙石さん運転の車で、赤坂宿舎を清水(きよみず)秘書官とともに出発。

 10時千葉県旭市役所へ。明智市長と意見交換。

 旭市は死者・行方不明者が16人と千葉県で最も多くの犠牲者を出しました。半壊以上の住宅被害も1,000棟を超えています。大震災後設置された津波避難タワーにも登り、完成間近の災害公営住宅、避難道路の予定地などを視察。

 11時過ぎ全国の公立病院の優等生として著名な旭市立国保中央病院へ。

 旭中央病院は病床数989床と全国有数の大規模公立病院で、60年前の開設以来一貫して黒字を確保し、救命・救急、小児、がんなど、この地方の拠点病院です。

 吉田管理者、田中院長に黒字の要因、外来単価が高い理由、平均在院日数が短い理由、医師・看護師の確保策、紹介率の状況などをいろいろお尋ねする。
 
 管理者からは国の一律の診療単価では地方の基幹的病院は経営がますます苦しくなる窮状を訴えられました。

 12時過ぎに匝瑳市(そうさし)役所へ。当選したばかりの太田市長と意見交換。

 「難読地名の横綱格」と評されている匝瑳市は次のようなキャッチフレーズで、まちおこしの原動力にしようとしています。

 「読めない!書けない!どこにある?」

 市役所のあと、角田副市長の案内で飯高檀林跡(いいだかだんりんあと)に。

 明治の初めまで仏教の学問所があった飯高檀林は、法華宗の最古、最大、最高の学問所で、国指定の重要文化財となっています。

 視察の最後は香取市へ。宇井市長と市役所で面談。内陸の利根川沿いにある香取市は液状化被害が大きかった市です。市長より液状化対策の強化の要望を受ける。

 東京からの電話で伝統文化国民協会の久保庭常務が逝去との報。先日、脳梗塞で突然倒れたままお亡くなりになったとのこと。心労によるものではないかと御推察しています。心よりご冥福をお祈りします。

 16時の成田発の飛行機で伊丹に帰る予定でしたが、雪のため運航未定。羽田からの便もダメ。結局、東京から新幹線で新大阪、そして三田へ。ホテルメルクス着は22時頃。

260214旭市津波避難タワー

旭市津波避難タワー