朝、新幹線の一ノ関駅前で、地元紙「岩手日日」の号外が配布されていました。「平泉、世界遺産へ」「イコモス(国際記念物遺跡会議)が登録勧告」という見出しです。3年前は「登録延期」勧告、そして今回の大津波地震。正式には6月に決定とのことですが、東北の悲願である登録は震災復興のためにも本当に嬉しい限りです。


 一ノ関駅から盛岡駅へ。


 10時より12時半過ぎまで、「自民党と岩手県内各種団体との意見交換会」へ。党側からは逢沢一郎国会対策委員長、小里泰弘緊急対策PT座長、参院から山田俊男、片山さつきの両議員です。


 地元から医師会、看護連盟、県漁協、JA岩手、県商工会と商工会議所、そして建設業協会。鈴木俊一県連会長、玉沢徳一郎顧問、県議会議員も10人程出席。


 県立病院の早期復旧、保健師の増員、水産業復興への一層の支援、二重債務の解消、地元企業への優先発注、事業再開への支援などの多くの、切実な要望をお聞きしました。


 石川育成岩手県医師会長の「大災害に頼れるのは自衛隊と陛下だ」「今は“政治空白”」「自民党が政権に復帰した時は、今度こそ“国民に嫌われない政治を”」といった言葉が印象に残っています。


 13時過ぎに新幹線で花巻駅へ。新潟から秘書と車で5時間の長島忠美議員、東京から新幹線で来られた高階恵美子議員と待合わせ。長島さんには中越地震当時長岡支局勤務であった全国紙のA記者も同行。


 長島さんの秘書の西山さんも含め一行5人は一路、岩手県沿岸部の大槌町に向けて東へ。


 3月27日(日)以来の大槌町でした。前回お世話になった岩手県議会議員に今回も案内いただくこととなりました。


 前回より処理が進んだとは言え、厖大なガレキの多くはそのままで、埃っぽい空気は相変わらずです。16時半に津波で打ち壊された旧役場前で待ち合せ、前回訪問した2つの避難所に40日振りに行きました。避難者の方も減っているとはいえ、まだまだ沢山おられます。多くの方は仮設住宅への早い入居、地元での入居を何より望んでいます。


 震災後の避難所生活で右耳が難聴になっている40代の男性に話を聞きました。造園業の商売は再開のメドが立たず、仮設住宅に移ってから、当面アルバイトをしながら仕事を探すとのこと。家族は奥さんと小・中・高の3人の子供さん。避難所は3か所目。2か月もこのような生活を送っているとストレスはとれないと語っていました。


 ほぼ完成した80戸の仮設住宅も見ました。吉里吉里小学校の校庭です。狭い用地に目一杯建設しています。下は砂利敷です。町内で必要な2000戸分の用地も何とか目途が立ったとのことです。


 暗くなってから大槌町から2時間かけて内陸の花巻市のホテルへ。21時頃到着。


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