昨日は朝から党本部で総務部会、厚生労働部会、地方分権・地域活性化特命委員会、また、会館で衆院調査局、国土交通省、経済産業省からのレク、昼には共同通信記者との意見交換など。


 午後2時50分の新幹線で選挙区に帰る予定でした。東京の戸田、磯の両秘書も一緒でした。土曜日に地元秘書も交えての打合せを予定していたからです。


 座席につきいよいよ出発2~3分前という時、大きく長い揺れが起きました。何回か揺れました。新幹線の中では初めての経験です。暫くして電気も消えました。車内放送で地震が起きたことを報じられました。携帯電話で事務所や妻の廣美と連絡を取りましたが、そのうち電話が通じなくなりました。


 40分程して、車内から降りるようアナウンスがありました。


 とにかく議員会館に戻ることにしました。電車、地下鉄はもちろん不通、タクシー乗り場も数百mの列。3人で歩いて永田町に向かいました。途中の歩道、皇居前広場、日比谷公園、人がいっぱいでした。重たい荷物(東京との行き帰りは、カミさんにからかわれる程、いつも書類で一杯)1時間余り歩いてやっと議員会館へ。しかし、エレベーターは休止。ハーハー言いながら810号室まで階段で。


 TVで被害の状況が少しはわかりかけてきました。大変な災害です。


 土曜日に選挙区で予定していた「自民党なまごえプロジェクト」と事務所スタッフの打合せの中止を決めました。議員会館の隣の隣の812号室は大島理森副総裁です。午後2時発の新幹線に乗車して、車内でなお閉じ込められているとのこと。副総裁の地元の青森八戸市も大変な被害とのことです。


 党本部からのFAXで日曜日10時から緊急災害対策本部開催との連絡。暗くなり、交通再開も復旧のメドが立たず、東京スタッフは事務所の車で帰り、私は宿舎まで歩いて帰ることとしました。(あとで聞いたところでは、千葉の津田沼に住んでいるスタッフの額賀さん宅へは午前2時。議員会館を出発してから7時間余り。松木、戸田、磯さんらは額賀さんをお送りしてから会館まで戻り、一夜を明かし、再開していた朝一番の電車で自宅に帰ったとのこと)。


 帰る途中で時々寄る中華の店で夕食。こんな状況なのに隣の3人組が大声で話しているのに腹が立つ気持ちです。


 宿舎で深夜までTV。朝、物音で目を覚ますと党の会合時間が12時に変更とのFAX。またTVを見、新聞に目を通す。午前7時頃からTVを見る。岩手県の黄川田議員(民)、宮城県の小野寺議員(自)、北海道の伊藤議員(自)、福島の吉野議員(自)などにお見舞いの電話。


 宿舎から歩いて党本部へ。10時半着。


 谷垣総裁、林芳正先生ら10数人で既に集まっていました。


 12時より党本部で「平成23年東北地方・太平洋沖地震緊急災害対策本部」。総裁以下党幹部、議員60~70名出席。総裁より「挙国的な想いですべてを投げうって取り組む」という決意が述べられる。次いで、内閣府より10時現在での被害と対応の状況報告。報告者はこのような事態なので課長補佐級の参事官補佐。


 報告のあと、各議員の発言(10数人)


 私は一番に次のように述べました。


  大変な事態だ。急ぐべき課題に、我々も政府に全面的に協力し、


また不十分なことをしっかりと申し入れることが大事だ。


 様々な数え切れない程の課題があるが、当面急ぐべき課題は三つ。


 一つは「“人命救助”」。勝負は72時間。


二つは「二次災害防止」。余震による津波、土砂崩れ、なだれ、


電気復旧時の「通電火災」、ダム・堤防の欠壊、また原発災害などに万全を期さなければならない。


三つは仮復旧を含む「応急復旧」。


 私も予定を全てキャンセルして、全力を尽くして頑張るので、幹部の先生方も遠慮無く言ってほしい。


 15時より、党の災害対策本部の事務局機能強化を図るための会議。現在は事務局と言っても議員は長島忠美さんのみ。昼間に長島さんと相談し、谷垣総裁にもお話したうえで、長島さんとメンバー選定。被災地関係議員以外からということで、提案者の私はもとより、同期(3期)の加藤勝信、西村康稔、菅原一秀、長島さんの同期(2期)より徳田毅、北村茂男、参議院より、渡辺猛之、牧野たかおさんの8人が新たに事務局に加わることに一方的ですが決定しました。


 会議では、広域災害があることにかんがみ、窓口の地域分担を決め、今後の取り組みなど話し合い。党本部に専用の部屋を持つことにしました。私は宮城県の分担と決定。


 午後4時過ぎに、総裁、幹事長より午後3時からの与野党党首会談の報告を聞く。


 午後4時40分より副幹事長会議。私と加藤議員より3時の会議報告を行う。党本部として募金、救助物資を送ることなどを決定。


午後6時半。総裁、政調会長へ、長島、加藤両議員と一緒に申し入れ。今後の補正予算、立法措置、国支援策のこともあるので、緊急災害対策には、政務調査会の各部会長(もしくは代理・副部会長)は必ず出席するよう文書でださせてほしい旨を伺い、了解されました。


 午後8時 細田博之電源立地調査会長、西村康稔経済産業部会長より、谷垣総裁への報告を一緒に聞く。福島第一原発建屋爆発についての経済産業省への申し入れ時(午後5時45分)の状況報告です。


 午後8時35分頃。総理と官房長官の記者会見をTVで見て宿舎に帰宅。


写真:巨大地震直後の東京