20日の日曜日、豊岡市での叙勲祝賀会に1時間余り出席したあと、車で京都府舞鶴市に。第八管区海上保安本部主催の「JCG」(Japan Coast Guard)フェスタin舞鶴」に国土交通大臣政務官として出席するためです。


 今年は海上保安制度が創設して60周年に当たり、ヘリ搭載型巡視船「だいせん」(3,100トン)に乗船し、約3時間の航海でした。参加船艇は10数隻、航空機も4機(うちヘリ3機)が出動し(水難事故発生で数隻は不参加)、一般公募で選ばれた500人の市民の方々と一緒でした。


 参加する船、航空機の「受閲」(「だいせん」の高台に設置された場所で、向田第八管区本部長と共に立ち、通過する船などに敬礼する式)から始まり、飛行訓練、海難救助訓練、密航船舶捕捉訓練、展示放水訓練などを視察のあと、船上デッキで開かれているイベントに顔を出し、訓練終了後船内放送で訓練参加職員を激励しました。


 参加している船舶のスピードは速くないなと見ていたら、そのことに気付いたのか、向田本部長は燃油高騰のため速度を落としているとのこと。速さの2乗ではなく、3乗で油を消費するので訓練といえども倹約しているとのこと。一昨日(18日)浜坂漁協での漁民の方々の悲痛な声、「生きるか死ぬかまで追い込まれている」との悲鳴に思い至りました。原油高騰の影響は様々なことに及んでいます。更なるしっかりとした対策が不可欠です。


 下船後、海上保安学校、最新鋭のヘリ甲板付巡視船「きそ」(1,800トン、平成20年春就役)を視察のあと、第八管区職員との夕食会。


 竹島を含み、海岸線の総延長は2,000Kmに及び、不審船・工作船への対応、外国漁船の監視、密漁対策が大きな課題となっている第八管区の様々なことについて意見を交わしました。彼らのひたむきさと根性によって国境海域の安全は守られていることを改めて感じました。


写真 船艇航空機受閲