国会議員という職業柄、幅広く、様々なことを、いろんな方から要望され、注文され、頼まれます。先日、選挙区内の県立生活科学センターの消費生活相談員の方から妻の広美にお手紙をいただきました。


 住民から受ける消費生活相談のうち、最近、多重債務問題が増えてきており、自殺や自殺未遂事件もあり深刻な相談が多くなっている。最終的には弁護士などに依頼するにしても、多くの住民は、相談しやすい消費生活相談窓口を最後の頼みの綱としている。


 しかしセンターの職員は現在でも処理が必要な相談を多数抱えており、一人ひとりが何件抱えているのかさえ把握できていない状況にある。多くのセンターも同様の状態だと聞いており、日本の消費者行政は消費生活相談員の誇りと頑張りと犠牲の上に成り立っている。


 率直な思いとして、相談員の人数を3倍にし、資質を高めるための研修時間を4倍にし、予算を5倍にする位の蛮勇が是非必要だと熱い要望を現地でお聞きしました。


 現場に行き、狭い執務スペース、事務室の中に丸椅子を置いただけの相談コーナーを見てその貧弱さに驚きました。以前何回か足を運んでいる施設なのに、相談を受ける立場になって観察していなかった我が身を恥じました。


 現場の声、現場の第一線で働いている方の声をよく聞き、耳を傾け、想いを受け取めることは何より大事です。労働基準法無視に近い状況にある地方公立病院の勤務医の声と共通するものを感じました。心意気や頑張りや精神論だけでは長続きしません。


 お手紙をいただいたYさんの想いに答えるべく汗をかきます。内閣府国民生活局、兵庫県などに早速働きかけます。


写真 西紀ダム現場視察