5月31日(木)の本会議は荒れました。今国会の重要法案の一つと目されていた社会保険庁改革(解体)法案が、年金記録漏れ問題の影響で最大の対決法案となったからです。久し振りに開かれた安倍首相と小沢民主党代表との党首討論(前日の30日)も年金問題一色でした。


 午後2時30分から始まった衆議院本会議は、逢沢一郎議院運営委員長の解任決議、櫻田義孝厚生労働委員長の解任決議を審議。趣旨説明、討論、採決(記名投票)を終え、休憩のあと午後8時20分から柳澤伯夫厚生労働大臣の不信任決議、そして社保庁解体法案、年金特例法案の採決。衆議院通過は1日(金)午前1時20分でした。解任・不信任の場合は趣旨説明、各会派討論、そして一人ひとり木札を用いての記名投票があり、それなりに時間を要するとは思いますが、民主党N議員のように大臣不信任決議案の趣旨説明に1時間40分以上話し続けるのは常識を通り越して異常としか言いようがありません。温厚で篤実な河野洋平議長は、2~3度N議員に趣旨を逸脱しないよう異例の注意をした程です。


 翌1日(金)の午前中に、中央省庁による天下りあっせん禁止を柱とする国家公務員法改正案の内閣委員会採決、午後に衆議院本会議通過を予定していましたが、国会のこれ以上の混乱を避けるという、国会対策上の配慮で採決は来週となりました。残念ですが、止むを得ないのかもしれません。


写真 日本栄養士連盟兵庫県支部総会