障がい者アートが集結 心揺さぶる展示会開催 | 鳥取県広報連絡協議会のブログ

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美術の専門的教育を受けていない人たちの、独創的な美術作品を紹介する「そこにある美術-アール・ブリュット-展」 と、世界各地の障がい者の美術作品を展示する「国際障がい者アート展」 (主催:鳥取県など)が県立博物館で開かれています。
両展示会は、7月から開催中の「あいサポート・アートとっとりフェスタ」 (※)の一環。会場には絵画、立体造形、書道、写真など多種多様な約1500点が展示され、訪れた来館者たちはじっくり見入っています。

作品の一部を紹介します。

まずは、精神科病院に30数年間入院している男性の「タイプライター」というタイトルの絵。方眼紙に直線や円が規則的に描かれ、まるで図面のようにも見えます。モチーフは「彼が頭の中で操作しているコントロールセンター」。毎日規則正しいペースで描き続けているそうです。

次に、幼くして脳性麻痺になった台湾の芸術家、楊淑怡(ヤンシューイー)さんの作品は、牡丹や藤の花を描いた水彩画。彼女は肢体萎縮などの障がいがあるため、 足指で筆を持つというスタイルで描きますが、そのハンディを微塵も感じさせないクオリティーの高さです。



このほか、宇宙を表現した立体造形や、無題・未完成のものなど、固定観念を覆す作品が所狭しと並び、一作品ごとに思わず感嘆の声を上げずにはいられません。

 

一方、障がい者とアーチストの共同製作作品を展示する「アーチストリンク作品展」 も、とりぎん文化会館で開催中。陶芸やモザイクアート、段ボールアートなど、障がい者とアーチストが二人三脚で表現した作品を紹介しています。



全ての個性的で斬新なアートの数々は、心が震え、充足感を生み出します。ぜひ会場に足を運び、言葉にできない感動を味わってください。

※「あいサポート・アートとっとりフェスタ」とは
美術、音楽、演劇、ダンスなど、障がい者の文化活動を通じて、障がいへの理解と認識を深めるイベント。障がいの有無にかかわらず誰もが参加し、楽しみや感動を共有することを目指す。「障がいを知り、共に生きる」が大会テーマ。


◎第14回全国障がい者芸術・文化際とっとり大会「国際障がい者アート展」
◎そこにある美術―アール・ブリュット―展

 会場:県立博物館
 会期:10月25日~11月3日
 開場時間:9:00~17:00

◎アーチストリンク作品展
 会場:とりぎん文化会館 展示室
 会期:10月16日~11月3日
 開場時間:9:00~17:00