9月も下旬に入り、朝晩めっきり涼しくなりました。長かった残暑もようやく終わりですね。秋は行楽シーズン。休日はどこに行こうかな~とお考えの方、倉吉でこんなイベントやってますよ。
「北原照久レトロおもちゃマンガ展」
倉吉市赤瓦 白壁土蔵群で開催中!
おもちゃコレクターとしても有名な鑑定士、北原照久さんのコレクションが約800点、ズラリと展示してあります。
会場に入ると出迎えてくれるのがこの巨大仮面ライダー。
で、でかい。何と、高さ2メートル!天井をぶち抜きそうな勢いです。
これは、昭和40年代の”ガチャガチャ”(正式名称 カプセルトイ)なんだそう。
足の部分にコインを入れる穴、おもちゃが出てくる穴があります。
感心して見ていると、
「今はコインを入れてもおもちゃは出てきませんが、代わりに『思い出』が出てきます。」
と、スタッフの三谷さんから粋なコメント。
中へ進んでいくと、セルロイド製のキューピー人形やブリキのおもちゃなどが所狭しと並んでいます。
日本製セルロイド玩具は、大正時代から盛んに作られ、昭和の初めには世界一の生産国になりました。
しかし、セルロイドの燃えやすい性質が問題となり、次第にプラスチックや塩化ビニールに変わっていったため、今ではほとんど見かけなくなりました。なるほど、だからプレミアものなんですね。
こちらは仮面ライダーやおそ松くん、・おばけのQ太郎など、昭和の時代から色褪せない人気を誇る作品のフィギュアです。
昭和の仮面ライダーを見て育った方、現代版仮面ライダーをリアルタイムで見ているチビッコたち、世代を超えて楽しむことができますね。
次は珍品中の珍品といわれる作品。
熱狂的ウォルト・ディズニーファンだったという、手塚治虫が描いた「バンビ」です。
アシスタントは一切使わず手塚治虫自ら彩色したという作品。ディズニー作品の模写ということで、自分のサインは入れていないそうです。
著作権がまだ確立されていない時代だったからこそ描けたこの作品。まさに貴重な珍品ですね。
そして、目玉中の目玉といえばこれ。
「トキワ荘 寄せ書きカーテン」です。
トキワ荘といえば、数々の有名な漫画家が居住していたことで知られています。
当時、その住人だった藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎など、のちの漫画界の重鎮たちがトキワ荘のカーテンに寄せ書きをしたもので、北原さんが「国宝級」と大切にしている逸品です。
多くの漫画家が寄せ書きしているこのカーテン、会場に解説パネルがありますので、誰がどの画を描いているのか、じっくり見てみてくださいね。
今回の展示の数々は、北原さんが学生の頃から集めているというコレクションであり、これらはほんのごく一部だというからオドロキです。
北原さんの収集の原点は、「ものを大切にする心」。
現代の私たちが忘れかけている精神なのかもしれませんね。
(敬称略)
「北原照久 レトロおもちゃマンガ展 in 倉吉市赤瓦 白壁土蔵群」
場所 倉吉市魚町2556 旧福光薬局
期間 9月15日~11月11日(会期中休みなし)
時間 8:30~17:00
電話 0858-22-9791
入場料 前売り500円 当日700円 小・中学生100円