さとやんです
ずっと気になっていた「国宝」
遅ればせながら観てきました
これは…えらいもん見てしもた
歌舞伎という舞台で血縁と
才能と執念を描いた「国宝」
「才能」と「血筋」
実力で部屋子から成り上がっ
た喜久雄(吉沢亮)と
名門の跡取り息子である
俊介(横浜流星)が
お互いを刺激しながら歩く
波瀾の人生
舞台セットや衣装の美しさ
早変わりの瞬間
もうこれだけでチケット代
以上の価値がある
このために吉沢亮さん
横浜流星さんは1年半の訓練を
費やしたという
いや1年半でここまで!?
その月日がどれだけ厳しい
ものだったのか…
出演者一人ひとりの
演技が生きていた
私の中で強烈に印象に残った
セリフは寺島しのぶさんが
渡辺謙さん扮する夫
「花井半ニ郎」に投げかけた
この言葉
「糖尿なって、ほとんど目え
見えへんのに、まだ舞台立ちた
い思うんか、ほんま役者は
意地汚いわ」
よう寺島しのぶさんに
このセリフ言わしましたなあ
吉沢亮さん横浜流星さんの
凄まじい演技
スクリーンから伝わる気迫
役者さんって凄い!!
舞台に上がる前の喜久雄と
俊介の緊張がまるで自分事の
ように胸が苦しくなり
手が震えた
客席にいながら役者となり
舞台にいるかのような濃密な
体験ができるのが凄い
横に置いたコーヒーも
瞬きするのも忘れるくらい
スクリーンに見入っていた
喜久雄と俊介
どちらかに光が当たれば
もう一方の人生に影がさす
芸に魅せられ取り憑かれた
美しさと狂気が怖かった
愛と悲しみと絶望を味わい尽くして演じる芝居が
艶やかで美しいほど怖かった
こんなに人生のすべてを失って
芸に生きても人間国宝になって
も血も家族も残っていない
残っているのは芸と孤独
エンドロールを眺める
感想がわからない
ただフワフワとして目眩すら
覚える
3時間すべてがクライマックス
だったせいか終わったあとも
ずっと続く緊迫感
余韻がすごい
ひとりで観て良かったと思う
映画館の外に出ると
降っていた雨も上がり
湿度を含んだ空気が
心にも体にもまとわりつく
映画を観ている間に母からの
着信履歴が5件あったのを
見て、さらに湿度が高くなる
これは喰らっちまったな…



