さとやんですニコニコ


電車を降りると
ホームにながれる
河島英五さんの
「酒と泪と男と女」の
発車メロディ




コリアンタウンにも近い
この駅周辺は
商店がひしめき庶民の
パワーが溢れている


今日はそんな街にある
総合病院の口腔外科へ

親知らず抜歯のため
歯医者さんからの
紹介状を握りしめ
大きな病院の中に入る

混んでいるので待たされると
覚悟をしていたが
思ったより早く呼ばれて
診察室の中へ


孤独のグルメの松重豊さんに
似たドクターは
50代後半くらいだろうか

「○○先生が送り込んで
くる方は厄介なんですよ〜
あの先生は大抵自分で
抜いてしまわれますから」
そう言って笑ったあと
抜歯の方法、術後のこと
後遺症のことを分かりやすく
ていねいに説明してくれた

話しを聞きながら長くて
しなやかな指を見つめる

この手は神の手なのだろうか


不思議な事に
話しをしていると
ホッと心が緩んでくる

持って生まれたドクターの
人柄のせいなのか?

それとも患者の緊張を
和らげるため長い時間
積み重ねて身についた
親和力なのだろうか?


どちらにしても
安心して任せられるような
気持ちになり
「ぜったい神の手やん」と
思えてくる


「こわくて全身麻酔に
される方もいますよ
どうされますか?」

「局部麻酔でお願いします」

「ここで頑張りますか?」と
笑顔で私を見る

「頑張ります」


そんなわけで
1ヶ月ほども先になる
抜歯の日の予約をとり
寄り道しながら
古き良き下町風情が漂う
「桃谷駅」周辺を
ほっこり歩く







どこまでも広がる青空に
夏の気配を感じる


寒い時期なら私の心は
萎んでいたことだろう

ほんま今が
ぬくい季節で良かった爆笑