さとやんですニコニコ


母の圧迫骨折で
仕事が終わると自転車で
母の家にスッ飛んで行き
日曜日も付きっきりの日々が
続いている
私の体重は2kg落ちた



母の足の突っ張りもシビレも
良くなる兆しは見えず


痛み止めを飲んでも
まったく効かず


「どう考えても骨が神経を
圧迫してますよ」とは
医師に言うわけにもいかず…

「その痛み止めは神経の
痛みには効きませんよ」とも
言えず…


心の中でこの医者は
ホンマに大丈夫か!?
と思うばかりで
大きな病院を受診する事にした


これまで元気だった母は
初めて病院と言う所に来た

「大きいなあー!立派やなあ!こんなに病気の人がおるんや」と驚いたあと
待ち時間の長さにイライラしていた


検査の結果
やっぱり骨が潰れ
骨と骨の間が狭くなり
神経を圧迫しているんだとか

なかなか良いとされている
ドクターなので相談しながら
これからの事を考えて行こう


それにしても
1ヶ月前まで動き回っていた
母は思うように動けない
歯がゆさと痛みの辛さで

私に当たっては怒鳴る

そして又しおらしく
「あんたには迷惑ばっかり
かけてゴメン…
どうか自分の身体だけは
気をつけて」と何度も繰り返す


「アンタが大変な時に
何もせんと自分の事に夢中で
好き勝手したバチが
当たったんや…
これからは心入れ替えるわ」


世界は自分中心に
回っていると思って
生きてきた母は
これからも絶対変わらない

人の本質は変われるもんじゃない


何でもええよ
今のままで上等や

そこに存在しているだけで
そんだけでええねん


私を産み育ててくれた
お母ちゃんやもん


病院の近くの公園で
色づき始めたアジサイを
二人で見る








自然は循環している
芽が出て成長しやがて枯れる

そして次の年
再び芽吹いてくれる

苦しい時期の生きるコツを
教えてくれているように思う


帰り道に見つけた
美容院の前で髪をカットして
カラーリングをしたいと
言い出した母

「ムリや、こんな腰で
車椅子で」と言う私に

「髪が汚いと気分が悪い!
私は外で仕事をしてる女やで!キレイにしときたいねん!!」

とうとう母がカットと
カラーリングをしている間
ジッと待つことになった


どう考えても…


あんたは変わらんえーん