さとやんですニコニコ



家に帰ってポストを

開けると…今日も入っている


「豆ごはん」と

「コロッケ」と「明日のパン」



仕事が終わって疲れて帰り

ひとり分の食事の仕度は

面倒だろうと

毎日ポストに入れる母



なんだかんだ言っても

母親と言うのは偉大だ


でも


惣菜を買って来てくれるのは

ありがたいが


時々「冷蔵庫に残ってるモンで炊いきてん」と手作りの

おかずを持って来る


これが問題なのだ



母の消費期限は自分の

目と鼻と舌


記載されているものなど

関係ない



母の作った

ハムの入った焼きそばを

食べたあとに…


それが1年も前に消費期限の

過ぎたハムだと知る事になる



まったく気がつかず

食べた私も私だが…


幸い何事もなかった



今に始まった事ではなく

昔から封を切っていなければ

フタを開けていなければ

大丈夫だと思っている


何度言っても聞かない

聞く耳は持たない



冷蔵庫もなく

賞味期限や消費期限などの

表記のない時代に生き


人はただ自分の五感で

判断して食べてきた



今の時代とは比べものに

ならないくらい食べ物を

捨てるにも抵抗感がある



私が幼かった頃は

道端にお菓子を落としても

フゥ〜フゥ〜して食べたら

大丈夫や〜と言われていた



あ〜〜80年以上も

こうして生きてきたのだ

言えば言うほど溝は深まる



母は自分の弟に電話して

私がイチイチうるさいと

グチっていたらしい



慣れとは恐ろしいもので

母がお腹を壊したと

聞いた事がない



今は

「古いもん食べたらあかんよ〜お腹こわしてツライ思いして

病院行ったら何もならんよ」とさり気に言う



自分の方がしんどいだろうに

私のために

作ってくれているのだ

母の料理をいつまで

食べる事ができるのか

わからない







なので私は今日も

五感をフルに使って

「いただきま〜す」