宝塚BOYS後書き | 塩田康平オフィシャルブログ「THE SUPREME SPOT」Powered by Ameba

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日々日常で感じたこと、考えたこと思ったこと、
意識を高めるためのブログにしたい!
という思いで始めたのですが、
くだらないことも沢山書きます。

ペタッとしてくれたら喜びます
コメントがきたら飛び上がります
そんな、塩っちの何か良い感じ
是非見てください!

宝塚BOYS後書き

簡単な気持ちでは書くことの出来ない宝塚BOYS後書きブログ
気持ちの整理と言葉の整理をつけるのにこんなに時間がかかってしまってごめんなさい。

今までの後書きとは少し違う、
辛辣な文章になっちゃっているかもしれません。




ぶっちゃけ初めて俳優になれた作品だと思いました。
今までやってきたことは俳優の入り口にも立てていなかったんだなと、思い知らされました。


自信を持ってやってきたことがどこかずれていたんだなと、
本当に素晴らしい演出家、優れた戯曲に出会うことで俳優という職業は始まるんだなと思い知らされました。


今回の宝塚BOYS、天才と呼ばれる感覚で分かる人間ではないメンバーの集まりで、
ずっとこれでは幕を開けることが出来ないと言われていました。



「必死でやっているけれど、それは違うんだよ
必死で頑張るところが違うくて、
自分で頑張るのではなく、全てを受け止めて出すだけで良いんだよ」


意味は今までも分かっていたつもりでした。
でも本質が分かっていなかった。
自分の表現で常に一杯一杯でした。


相手の力を使うだけでどれ程楽になれるか、
まだほんの入り口にしか立てていないとは思いますが、
多少分かるようになった気がします。


ここをスタートラインとして、今後は俳優として精進していきたいです。



全てを手取り足取り、厳しいけれど愛の溢れる現場で教わりました。

本の読み方、役の作り方、動き方、考え方、

今までの現場では、今後これで大丈夫なのかな?
と心のどこかで思っている日々が続いていました。

それが綺麗にぬぐい去られ、俳優という職業の本質を教わりました。



心から出会えて良かったです。

その中でも演出家のゆみさんとの出会いは、俳優をやっていく上での宝物となりました。


厳しくて厳しくて、出来なさすぎて悔しくて、
ほんとに最初は憤りで眠れない日々が続きました。

出来ない自分と、とにかく訳が分からない現状と、

でもゆみさんの心の奥の、俳優に対する愛情がとにかく深くて
食らい付いて何とかしようと思わせてくれました。

そしてメンバー7人と山西さん愛華さんの信頼関係がないと成し得なかった作品でした。


山西さんと愛華さんは父と母でした。
不甲斐ない自分達を見捨てず沢山心で、体で教えてくれました。
どうしようもない気持ちも受け止めてくれて、沢山アドバイスをしてくれました。
人生の第二の父と母です。


また共演できるように、全力で励みます。



そしてゆみさん、山西さん愛華さんと同様に、
メンバーの皆には今後一生関わっていきたいと思いました。

心の底から会話して、剥き出してさらけ出して、

怯んだら終わり、信じなかったら終わりの日々でした。




なんて濃密な3ヶ月弱だったんだろう。

デビューから8年くらいになりますが、
仕事を初めて間違いなく1番濃い時間でした。



そしてTEAM.SEAの皆様にも本当に助けられました。



何気ないときにかけてくれる言葉にどれ程救われたか。


何も出来ない自分達に、
「俺たちも最初この作品に出た時はそうだったよ」
と慰められ、

背中で俳優という職業を語ってくれました。

SEAの皆さんの稽古を見て、SKY皆で落ち込んだ時も有りましたが、
SEAの皆さんがいなければあそこまで上がることは出来なかったです。


本当にありがとうございました。





そしてSKYのみんな、

もう会いたくて会いたくてたまりません。

毎日一馬に会えている塩田は7人の中では幸せだなと思います。

また皆でやりたいです。



『願わくばもう一度宝塚BOYSを』



そして、違う戯曲で共演するのも楽しみです(^^)


皆で俳優という山をかけ上がりたいと思います。



そして塩田の夢が1つ増えました。



もう一度演出家、鈴木裕美さんの作品に出ることです。

次は裕美さん!こうですよね!?
と自信を持ってどんどんアピール出来るように、

沢山優れた戯曲を読んで、お芝居を見て、考えて考えて、
俳優として進化した塩田康平を演出してもらいたいです。


『そしてその作品を皆様に観て欲しいです。』


夢の実現の為に、
日々考えて考えて一生成長し続けます。




そして宝塚BOYSを応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。


とにかく観てもらえて幸せでした。


本当にあったこの話、
消し去ってはいけない過去、
戦争という歴史。


宝塚男子部の生き様。



確かにあの時、男子部の魂が宿っていました。


俳優という職業は
その時代、その場所、その感情を生きて、
お客様にその時、その景色、その気持ちを見せることが出来る。

とても素敵な職業です。



戦後の日本、宝塚を体感していただけていたら幸いです。


本当に応援ありがとうございました。




男子部が見たあの景色、
一生忘れられないです。



文字にすると少し軽くなりそうでなかなか文字に出来なかったのですが、
今の想いをつづりました。


そして、語りきれない感情は文字ではここまで、

またいつか皆様に直接言葉で語れる日が来ると良いな。




関わった全てが大好きです。

本当に、ありがとうございました。




太田川剛役
塩田康平