肩こり2

肩こりについて少しだけ書いたのが結構前になるけど、その続き。

 

肩こり治療で大事なのは僧帽筋ではなく、肩甲挙筋。肩甲骨上角と第1〜第4頸椎横突起を結ぶ筋ですね。けっこうこの筋が肩こりの原因になること多いです。学校によっては、肩井は肺に刺さって危険だから直刺しないでつまみ押し手をしてと教えているところもあるそうですが、そんなことしてたら肩甲挙筋には当たりません。的確な位置と角度と深さに気をつけていれば、肺に刺さることはありません。

 

次によく刺すのが小菱形筋。手太陽小腸経のルートですね。

忘れてはならないのが肩甲下筋と上後鋸筋。肩甲骨の裏側に向けて刺します。

 

もちろん局所の鍼だけではなく、筋膜の流れを考えたり、経脈の流れを調べたりして遠隔部に刺すことも重要です。

 

このことは鍼灸だけではなく、按摩でも重要です。

 

げんき本舗治療院

院長・羽山弘一

肩こり

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肩こりを訴える人は多いです。げんき本舗治療院にいらっしゃる方を見れば、10人に7、8人は数えられるのではないでしょうか。

 

治すとなると、まず患部の肩。でもこれがむずかしい。本当に凝りを訴えている患部を探し、的確な深さと角度を見つけなければなりません。安易に肩井が凝っているからと、肩井にずぶっと刺したり押さえたりしてもあまり効果は上がりません。肩井なら、その肩井の中の肩井、そこしかない場所、それしかない角度と深さ、それを狙う必要があります。

それができるようになるには、まず練習しかありません。精度のいい手技はもちろんのこと、的確に見分けられる触診力がものをいいます。

 

加えて、患部以外にも手技を加える必要があります。経絡で考えるとどのようになるのか、あるいは、筋膜の連続性でもいいでしょう、解剖学的に考えるとどこに反応があるのか、それも含めて治療にかからないと、本当に治したという事にはなりません。

 

肩こりひとつでも勉強と精進が必要です。

 

げんき本舗治療院

院長・羽山弘一

2018年度のセミナー概要が決まりました。

参加者を募集しています。

今回のセミナーでは、身体を部位別に見て、「触診から治療への展開」というテーマで行っていきます。

触診が大切というのは当会が発足当時からいってきたこと。これを更に突き詰め、触診自体をあらゆる角度から考え練習していく中で、臨床に結びつく技術と知識を身につけようというものです。

 

さて、本年度から参加費を改定いたします。何と20年以上講師料を改定していなかったんですね。他の会などの動向を鑑み、今年より、1回分10,000円とさせていただきます。年会費は22,000円。年で合計13,2000円とさせていただきます(参加費は1回ごとの分割可)。

 

なお、今回のセミナーでは、各テーマごとの参加も受け付けます。費用は1テーマ(2回)で、34,000円。最終日のみ1回で17,000円となります。

 

詳しくは、臨床伝統医療研究会のホームページをご覧ください。

 

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院長・羽山弘一

腰痛を鍼で治す

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相も変わらず、更新がなかなかできないブログで申し訳ありません。

質問を受けたので、ひさびさの更新です。

 

質問「鍼で腰痛を治そうとするんですが、なかなかうまくいきません。どうしたらいいでしょうか?」

 

という漠然とした質問です(笑)。

 

免許を取ってすぐの方ですので仕方ありません。

 

まず気をつけることは、その人の姿勢、特に座位の姿勢がどのようになっているのかを調べることです。

正しい姿勢は、骨盤がやや前傾し、坐骨結節で座るというより、坐骨前枝で座るような形になっていること。このような姿勢ですと、腰椎は前彎します。腰を丸くして仙骨が下を向いているような姿勢は、いかに上手に腰痛を治そうと思っても、うまくいきません。一時的に治ったとしても、すぐに元に戻ってしまいます。ご高齢の方でどうしてもこのような姿勢をとれないという場合は仕方ありませんが、そうでなければ積極的に正しい姿勢を指導すべきです。

 

次に、解剖学的にどこが痛んでいるのかを把握すること。

案外深部の緊張を見逃している場合が多くあります。特に腸腰筋と前仙腸靱帯です。このふたつに刺すには長い鍼が必要です(私は3寸の鍼を用いています)。解剖学的な姿位をよく考え、腸腰筋と前仙腸靱帯に刺すことができるかどうか。

腸腰筋は、腸骨稜の上際から斜め中央に向けて刺します。角度が適正ですと、腸に刺さったりすることはありません。坐骨神経痛が出ている方や、ぎっくり腰の方などに有効です。

前仙腸靱帯は、腸腰筋に刺す位置よりも外側から、斜め中央やや後方に向けて(わかります?)刺します。ちょうど前上側から後ろに向けて刺す形ですね。時に骨盤の中がいたいというような方は「ああ、そこそこ」とおっしゃいます。

いずれにせよ、解剖学を頭の中で立体像で思い浮かべることができなければ、うまく刺すことができません。解剖学をしっかり勉強しましょう。

 

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院長・羽山弘一

経脈における各蔵府の関わり合い

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経脈は12種類ありますが、それぞれが表裏の蔵府のみに関わっているとは限りません。次のように、各経脈は蔵府に関わり合いがあります。

 

手太陰肺経 肺、大腸、胃、脾、肝

手陽明大腸経 肺、大腸

足陽明胃経 胃、脾、心、膀胱、肝

足太陰脾経 脾、胃、肺、心、肝、腎

手少陰心経 心、小腸、心包

手太陽小腸経 心、小腸、胃

足太陽膀胱経 腎、膀胱、胆

足少陰腎経 腎、膀胱、脾、肝

手厥陰心包経 心包、三焦、心

手少陽三焦経 心包、三焦、胆

足少陽胆経 肝、胆、三焦

足厥陰肝経 肝、胆、肺、胃

 

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院長・羽山弘一