明日からお盆に入ります。お盆は、元来は日本固有の先祖祀りが
もとになっています。
仏教行事と思われがちですが、もともとの仏教は輪廻転生の考え方
のもと、遺骨はガンジス川に流され、「お盆」はもちろん、「お墓」「ご
先祖様」「迎え火」「送り火」などといった習慣はありませんでした。
江戸時代に入り、幕府が作った檀家制度により、庶民の祖先
供養まで仏式で行うよう強制したため、お盆も仏教行事と誤解
されて、現在に至っています。
日本古来の祖先崇拝(祖霊信仰)とは「亡くなった祖先がいたから
今の自分がある、ご先祖様が私たちを見守っていてくださる」と考
えてきました。
古くは縄文時代から、祖先崇拝の祭祀が行われてきたことが
わかっています。
神道ではお盆には、祖霊舎を清め、お供えをし、迎え火を焚いて
ご先祖様をお迎えします。(8月13日の夕方迎え火を焚きます。)
お盆にはご先祖様の御霊が家にもどってこられるのです。
盆が過ぎると送り火を炊き、また帰っていただきます。(16日に送り火
を焚きます。)
ご先祖様は神となり、いつもお傍で私たちを見守っていてくださって
いるのです。「草葉の陰でみまもってくださる」というのが、神道
(日本古来)の考え方なのです。