出産に関わる人生儀礼! | 皇后八幡神社のブログ

皇后八幡神社のブログ

広島県三原市須波西にある「皇后八幡神社(こうごうはちまんじんじゃ)」のブログです。

近代医療が発達する以前、乳幼児の死亡率は高かったのです。

 

そのため、子供が無事に誕生し、育つように、様々な儀礼が

 

行われてきました。例えば、妊娠五ヵ月目の戌の日には「帯

 

祝い」が行われます。妊婦の下腹部にお祓いをしたさらし木綿

 

の岩田帯をまく習慣です。これは胎児の位置を安定させたり、

 

その霊魂を安定させるためのものです。

 

また子供が誕生して七日目を迎えると、家族や親戚が集まり

 

「お七夜」を行います。生まれた子供の名前を半紙に書いて

 

神棚に垂らし、新しい家族が加わったことを神に報告し、その

 

加護を祈ります。一ヵ月ほどたつと「初宮参り」を行います。

 

氏神神社に参詣し健やかな成長を願います。生後百日から百

 

二十日目に「お喰い初め」を行います。一汁一菜の祝い膳を

 

用意し、邪気を払う白木の箸で、初めて飯を食べさせる真似

 

をすることで「一生食べることに困らぬ」との願いを込めた

 

儀式です。また生まれて初めて迎える節句を「初節句」といい

 

男の子は5月5日、女の子は3月3日にお祝いし、母方の

 

祖父母から、鯉のぼりやひな人形が送られます。子供が無事

 

に成長するようにとの願いが込められた縁起ものです。