竹笋生(たけのこしょうず)とは七十二候の立夏の末候で、5月
15日から20日頃までを言い、竹の子が生えてくるという意味
です。
私たちが食べている筍は、孟宗竹でこれは、日本産でなく中国
から来た外来種だったのです。この句で読まれている筍とは
5~6月に日本で生える真竹だと思われます。
孟宗竹は17~18世紀に中国から入ってきて、えぐみの少なさや
肉厚で風味が良いため食用の主流となりました。
一方真竹は時間と共にえぐみが増すため、お店ではあまり見か
けませんが、とりたては刺身で食べられるほど美味と言われ
孟宗竹よりまだ食べごろが短いため、貴重な味覚です。
古来より竹には、霊力が宿るとされ神事には欠かせないものでした。
また真竹は昔からあらゆる生活道具に加工され使われてきました。
竹の皮も表面に毛がある孟宗竹でなく、つるっとした真竹が使わ
れてきました。
ちなみに筍の旬の字は、10日ほどで成長する筍からきており
月を上旬・中旬・下旬というように「10日間」を表す言葉になった
そうです。
真竹の笋