映画 「洗骨」 を観てきました。
“洗骨” って何?
洗骨葬とは、土葬の風習のあるところで、一旦土葬した遺体を一定期間が過ぎたあと取り出し、
骨を洗い移しなおす儀式で、日本では沖縄の一部に残されています。
土葬したあと、3~7年目に洗骨が行われ、洗骨の日は故人の関係者が集まり、
より近い肉親が骨を取り出し、骨についている皮をはがしながら、洗うのだそうです。
洗うのは水や、焼酎などが使われます。
洗骨中は骨が天日に当たるのを避けるため、傘をさしたり、幕を貼ったりして行われます。
洗骨が終わると骨はカメに収められ供物を添えて、一連の儀式が終わります。
火葬が普及するにつれ、洗骨の風習は姿を消していきましたが、
一部にはこれを存続しようという立場の人も多く、
離島の一部では現在も洗骨葬が行われているところがあるそうです。
洗骨という儀式について、知人から聞かされて知っていましたが、
映画で観ると想像とは異なり驚きました。
棺桶を開けた状態の映像もリアルで、
骨に付着した肉片らしき塊を洗う様もありました。
島では東側がこの世で西側はあの世だと言われ、
民家は東側のみに建っているという件(くだり)がありました。
この儀式について、どのような意味を持つのか、
特に何も感想は言えませんが、映画は観て良かったと思います。
知人から“洗骨”という儀式について聞かされなければ、
この映画に興味は持たなかったでしょう。
洗骨の儀式は映画の最後の一部で、
内容は洗骨の為に島に帰省してきた家族の事情が主で
島の景色や生活が写されていました。