苫小牧市のぷらっとみなと市場で、朝からガッツリとホッキカレーを食べて力をつけたら次の目的地へ。

8:45に出発した後は、道道259号から日高自動車道へと入り、太平洋沿いを進んでいきます。

この日高自動車道は、R235のバイパスで、無料の自動車専用道路。

若干先を急いでいたのと無料ってこともあって、こちらを使いましたw

で、日高自動車道を鵡川ICで降りて道道10号を南下していくと到着するのが、

 

 

 

JR日高本線鵡川(むかわ)駅

9:25到着でした。

覚えてらっしゃるでしょうか。2020年の列車一人旅の最後の方でやってきているので、2年連続の訪問となります。

 

 

 

2021年3月のダイヤ改正で鵡川駅~様似駅間が廃止となり、苫小牧駅~鵡川駅の5駅だけの日本一短い本線となった日高本線。

鵡川より先が廃止となってからは初めての訪問です。

 

 

浜田浦駅と反対方向には『汐見(しおみ)駅』があったのですが、駅も表示もなくなっていましたm(_ _)m

 

 

線路は伸びているのですが、この先にはもう列車が行くことはありません。

 

 

ここむかわ町は、恐竜の化石が見つかったことで恐竜の町としても有名なんです。

それと、北海道胆振東部地震から3年経つこともあって、その復興の気運を高めるために復興トレインとしてむかわ竜のラッピング列車を走らせていました。

実物を見ることはできませんでしたえーん

 

 

 

駅舎はけっこう大きく駅舎内もこのように広々としていて、今はここから先のバスの待合所としての役割も担っています。

昨年訪問時は、折り返し列車の出発時間まであまり余裕なかったので、今回は駅舎をゆっくり見学ニコニコ

 

 

廃止されたのは2021年ですが、2015年に高波の被害で鵡川~様似間が運休となり、そこから結局復旧しないまま廃止となりました。その影響もあって様似まで走っていた日高本線には乗らずじまいで、乗りたかったなあと思いながら広々とした待合室でこちらの写真を見て物思いにふけっていましたえーん

 

 

バスは静内方面に今でも走っています。

ただ、廃線と同時に運休区間のJRの代行バスもなくなったので、本数はかなり少ないですし、様似まで直接行くバスはなさそうでした。

 

さて、むかわ町は実は今回の旅のチェックポイントのひとつ。駅をゆっくり見学した後は、むかわ町にやってきた真の目的地へと向かいます。

駅からすぐの場所にあるこちら、

 

 

カネダイ大野商店

 

すでにお店の看板にでかでかと書いてあるのでバレバレですが、ここに来た目的が、

 

 

うお座 ししゃも うお座

 

?たかがししゃもを買うためにここまでやってきたん!?

 

そうなんです、たかがししゃもされどししゃも。

こちらのししゃもは、『本ししゃも』と呼ばれています。

日本近海、しかも北海道の太平洋側だけに生息していて、その魚こそが本物のししゃもなんです( ̄□ ̄;)!!

 

じゃあ、いつも食べてるししゃもは何なん??

よく食べているいわゆる子持ちシシャモは、英名カペリンという魚。日本ではカラフトシシャモと呼ばれていて、ししゃもとは似て非なるもの!

 

学術的にも、本ししゃもは、サケ目キュウリウオ科シシャモ属。

カラフトシシャモは、サケ目キュウリウオ科マロータス属で、別の魚に分類されているそう。

生態も全然違っていて、本ししゃもはサケと同じように産卵時期になると川へと遡上してきて卵を産むのに対し、カラフトシシャモはずっと海で生息する回遊魚。

1970年代に、本ししゃもが不漁となった時の代用魚として、姿形が似ているカラフトシシャモが大量に海外から輸入され、安くて年中出回ることから偽物の方がそのままシシャモとして定着してしまったそうなんです。。。φ(..)メモメモ

 

なので、ほとんどの方が本物のししゃもを食べたことないのではないでしょうか^^

てか、いつも食べているシシャモが、実はししゃもではないということ自体知らない方がほとんではないでしょうか!?

私もそのうちの一人で、ずっと本物のししゃもを食べてみたいと気にはなっていたんです。

ただ、本ししゃもは年中取れるのではなく、産卵で川へ遡上してくる10月から11月の約2ヶ月間のみ( ̄△ ̄) !!

しかも、今ではこのむかわ町くらいでしか買ったり食べたりすることができないということで、本ししゃもと出会うには、「10月~11月にむかわ町に行く」ことが必須条件ゲッソリ

今回の旅にぴったりの条件!!今回行かないといつ行くねんってことで、来ちゃいましたw

 

 

 

 

取れたてのししゃもを生のまま天日干ししている、ししゃものすだれ干し。

この光景が、10月のむかわ町の名物です。

大きさや雄雌で値段が違ってきます。

1串10尾ついてるんですけど、お値段が写真のような感じでどれもけっこう高いんです。

写真左のスペシャルメスなんて、1串2,600円もするんですよΣ('□'*('□'*('□'*

本物は、それだけ漁獲量も少なくて限られている高級な魚ってこと。気軽に食べれる魚ではなくなってしまっています。

ちなみに、オスは大とか中とか特大とかの分け方なのですが、何故かメスはMとかLとかの表記。

その中でも、、、、

 

 

Lサイズのメスは、通称エルメス!

高級ブランドのように、きらきらと輝いていますよねてへぺろ

是非ともエルメスを味わいたかったのですが、私がお土産に買ったものは、

 

 

こちらの規格外品w

傷があったりやぶれてたりのものばかり集めているもので、1串10尾ついてるものがなんと2串で1,800円とかなり安かったので、自宅用として購入し家へと送りました\(^O^)/

色んなサイズのししゃもが混じっていたので、おそらくエルメスもいたと思いますグラサン

 

 

こちらが自宅に送ったししゃも。

このように、大きさもバラバラで破れたりもしていたのですが、味には影響ありません。

さあ、いつも食べてる子持ちシシャモと比べてどうでしょう?

見た目としては色が違いますよね。カラフトシシャモはもっと青魚っぽい銀色してると思いますが、本ししゃもは黄色っぽいキスみたいな色。

串にささってる状態だとわかりづらいかもですが、口の形も違うようです。

そして一番気になる味はと言いますと。。。。。やはり本ししゃもの方が美味しいラブラブ

焼いてる時の匂いも臭くないし、食べた時も魚臭さをほとんど感じなかったです。

身も柔らかくて、焼いてる時ひっくり返すのを慎重にしないと身がくっついて取れてしまうほど。

さらに脂もしっかりのっていて、特にオスはこの小さい身体にたっぷり旨味が詰まっていてサイコーに美味しかったです音符

子持ちシシャモしか食べたことないので、子を持っていないオスのししゃもそのものを食べたのも初めてで、今までのシシャモはなんやったんや~~ってな具合でしたw

 

しかし本ししゃもの漁獲量は年々減ってきているし、10月~11月にむかわ町に行かないと食べることはできません。

だまされたと思って、是非むかわ町に行って買ったり食べたりしてみてください!

いや、だまされてるのは我々の方で、むかわ町のししゃもが本物なんです秘密

 

さてさて、本ししゃもは自宅に送って旅を終えてから焼いて食べることができたのですが、やはりここまでやってきたんやから地元でも食べておかないといけませんよねぇ(゚ー゚)(。_。)ウンウン

それも、食べるなら地元でしか味わえない食べ方でビックリマーク

 

 

その前に、まだ時間も早かったので近くにあった道の駅むかわ四季の館へと行って、お土産物色と今後の予定を確認。

むかわ町のゆるキャラは、やはりししゃもにちなんだししゃもねこ猫

グッズもいっぱい売っていましたw

ちなみにこの道の駅には、ホテル四季の風というホテルが併設されていて、宿泊や日帰り温泉も楽しむことができます。

そして、次行く店に念のため電話して営業しているか確認し、少し早いですが10:50にお店へと向かいました。

道の駅からもすぐ近くなので5分ぐらいで到着。

 

 

こちらの、『 大豊寿司 』さんがお目当てのお店。

まだ11時前だというのに車もけっこう停まっていて、店内にもかなりの人がいててビックリびっくり

私はすんなり座れたのですが、その後も何組か続けて入ってきていて、すぐに順番待ちになっていました。

平日にも関わらずかなりの人気ぶりで、少し早めに来て正解でした100点

さあ、こちらのお店、その名の通りお寿司屋さんですグラサン

お寿司、丼、天ぷらなどなど、魚貝系の美味しいものを色々食べることができますが、私が注文したものはと言いますと~~~~~

 

 

 

 

 

ししゃも寿司(2,500円)

 

このお店にやってくる人のほとんどが、ししゃも寿司目当てだと思いますw

ししゃものお寿司は、本ししゃもそのものがほとんど市場に出回らないということもあり、やはりここむかわ町でしか食べることのできないもの。

しかも、生のししゃもなんてそれこそ食べたことないので、絶対食べておきたかったんですよ。

いつも食べてる偽物の子持ちシシャモからしたら、生のししゃもなんて食べれるなんて想像できないと思いますが、そこは本物のししゃもw

 

 

見た目ピカピカ輝いていますキラキラ

生臭さは一切なく、淡白なあっさりとしたお味。脂ののりもほんのりでギトギト感もなく食べやすかったですニコニコ

 

 

こちらはししゃもの子。貴重な魚の貴重な卵。

見た目も食感もとび子とほぼ同じですが、粒はししゃもの方が小さくてプチプチ感が少ない代わりに、口の中ですっと溶けて旨味が広がるような感覚でした。

 

2,500円も出して食べなあかんものかと言われると、味としてはそこまでではないと思います。事実、大豊寿司さんの特上が2,400円だったので、それと比べたら高いかと。

でも、味も悪くないし、むかわ町に10月に来ないと食べることのできない幻の魚を使った超限定メニューと考えるとお値段相当だと思うので、それだけでも食べる価値は十分OK

 

さらにさらに、もちろんししゃも寿司も美味しかったのですが、、、、、

 

 

一緒に注文した、ししゃも柳川(950円)がこれまた逸品!!

ししゃもの天ぷらやししゃもの甘露煮など、他にもししゃもを使ったメニューがたくさんあってかなり迷ったのですが、柳川ってなかなか食べることもないし思い切って注文してみて大正解チョキ

 

 

ちょっと濃いめの甘めの出汁がしっかりとししゃもに染みていて、それでいて煮崩れもしていない絶妙の火加減炎

なので、ししゃもも丸ごとしっかりと味わえるし、ゴボウとの相性も良かったし、ふんわり卵とじが味をまろやかにしてくれてほんまに美味しかったですラブラブ

食べなかった天ぷらや甘露煮なども良さげだったので、一人ではなく何人かで来てシェアして色々食べるのが一番いいかもウインク

でも、そこは孤高の一人旅てへぺろ

ほかのメニューは諦め、この2品の味をしっかりと舌に叩き込んでお店を出ました。

大豊寿司さん、美味しいししゃも料理をありがとうございましたm(_ _)m

 

これで、今回の旅で絶対に食べたいと考えて食のチェックポイントにしていた、大石田そば大間のまぐろむかわのししゃも寿司を全部クリア\(^O^)/

4日目も昼前に差し掛かり、旅も最終盤へと突入していきます。

そして、ししゃも寿司を食べることができ、これでむかわ町ともお別れバイバイ

大満足でむかわ町を出発し、11:25次の目的地へと向かいました車DASH!