さて、8日目も午後になり、残された旅の時間も少なくなって参りました。
苫小牧駅に14:10に到着し次へと向かうのですが。。。
まだ帰りの飛行機の時間には少し余裕があったので、乗れるものは乗っておきたいということで、さらに先へと進むことに
苫小牧からは、室蘭・長万部方面へと行く室蘭本線、空港・札幌方面へ向かう千歳線。
そしてもう一つ、えりも岬方面へと太平洋岸を南下していく日高本線という路線があります。
そうです、その日高本線に乗ってきました\(^O^)/
日高本線は、苫小牧駅と、写真に表示されている様似(さまに)駅を結ぶ路線。
様似駅は、えりも岬の手前の様似町にあり、日高本線はず~~っと太平洋岸を通っていて、この辺りはサラブレッドの生産地でもあるので、途中サラブレッドの牧場なども見れたりとかなり景色の良い路線です。
車では何度か走ったことありますが、なかなかいい雰囲気の場所ですよ^^
でも実は、2015年1月に起きた高波による土砂流出の影響で、鵡川(むかわ)駅~様似駅までの区間が運休となり、私が行った2020年9月時点でも運休されたままだったんです。
なので、列車では苫小牧駅から4つ先の鵡川駅までしか行けず、鵡川駅以降の日高本線は代行バス輸送( ̄□ ̄;)!!
今回使っていた『HOKKAIDO LOVE ! 6日間周遊パス』は、代行バスも乗れたので先まで進んでいってもよかったのですが、どうしても苫小牧に戻ってくるのが遅くなりすぎて飛行機に間に合わなくなるので今回は断念し、4つ先の鵡川駅までで折り返してくることとしていました
そしてそして、なんと2021年3月31日をもって、代行輸送されていた鵡川~様似間が廃止となっていました(ノ; ̄◇ ̄)ノ エエエエェェェェェ-
2015年の高波の被害の翌年、2016年の夏に襲った台風でも一段と被害が拡大し、全然復旧のめどが立ってなくて、JRもほとんど直す気持ちはなかったみたいです。
なので、いつ廃線になってもおかしくない状態がずっと続いてたので予想はしていたのですが、実際に廃線となるとやはり寂しいものですよね・・・
しかも、元々約146キロあった日高本線のうち、約116キロの区間が廃止となってしまったので、残る日高本線は30.5キロの5駅だけとなってしまいました
これで、日本一短い本線になったそうです。
廃止っとなったのでJRの代行バスは走りませんが、バス路線に転換ということで、沿線には違うバスは走っています。
今度機会があれば、廃止された沿線に訪れてみようかとは思っています。
というわけで、行先表示は代行バスも合わせた様似行きになっていますが、後日日本一短い本線となる区間の日高本線の旅の始まりです
入線してまいりました、日高本線鵡川行きの普通列車w 走る距離は短いですが2両編成です。
そして、2両なので混んでるって感じはなかったですが、思ってた以上に乗客はいてました。でも、土曜日ということもあり、ほとんど鉄分多めの方々^^;
をのせて、14:33にしゅっぱ~~つ
最初は、工業都市苫小牧らしい、沿岸沿いの工場地帯の風景の中を走っていきます。
11分後14:44に到着する1つ目の駅が、
勇払駅
駅舎もない砂利のホームだけの小さな駅かと思ていたら、、、
少し離れたところに待合っぽい建物はありましたw
払い下げの貨車駅舎でもなさそうですね^^
勇払駅を出ると、
沼地などが点在する湿地帯の景色が広がってきます。
そして、海側には草原地帯も見えてきて、、、
その草原地帯に、なんとエゾシカの群れが( ̄□ ̄;)!!
もちろん、奈良公園ではありませんよ^^;
単なる草原地帯で、エゾシカを飼育している場所でもなさそうでしたし、北海道で何回もエゾシカとは遭遇したりもしていますが、こんなにたくさんのエゾシカが群れている姿を見るのは初めてでびっくりでした
改めて自然と共存している地域なんやなぁと実感しながら列車に揺られていると、
こちらの厚真川を越えてすぐのところにある駅が、
浜厚真駅
14:54着、こちらは貨車駅舎でした^^
ホームというより、駅舎からそのまま地面が続いているところに列車が停まる感じでした。
この浜厚真駅の近くに、新日本海フェリーの苫小牧東港があります
新日本海フェリーは、車で北海道に行く時や帰りにいつも利用しているフェリーで、小樽港の方がよく利用するのですが、道東方面の行き帰りなどにはこちらを利用しています。
小樽港だと京都府の舞鶴港、苫小牧東港だと福井県の敦賀港と接続していて、ラッキーなことに自分の住んでいるところからならどちらも変わらず行くことができ、北海道の上陸場所や行く方向によって使い分けができるので、とても重宝しています
ただ、フェリーの出発到着はどちらも夜で、明るいうちにはあまり来たことがなかったので、今回こんな感じのところなんやぁと初めて知りましたφ(..)メモメモ
ちなみに、フェリーターミナルから苫小牧駅まではバスで接続していますが、一番近い駅の浜厚真駅とはつながっていないみたいです徒歩だと約20分くらいです
勇払駅を過ぎた付近から、こんな直線がほぼほぼ続いてきていますが、そんな中次に到着する駅が~~
浜田浦駅
14:59到着です。
駅名表示板の錆びた姿が、潮風にさらされている海沿いの駅って雰囲気を醸し出していますが、紫のきれいな花が咲いていて、それがさびれた駅を明るくしていますよね
駅舎も、海沿いにある漁師の道具小屋って感じでした。
浜田浦駅を出発すると、ほどなく建物が点在する景色へと移り変わっていき、
線路も2線へと別れていき、15:03に到着したのが
鵡川(むかわ)駅
列車での終点です。駅舎はすごく立派で、色合いもいい感じですよね^^
駅名表示板にある次の駅しおみ(汐見)駅は、今はもう存在しませんm(_ _)m
線路は伸びていますが、これ以降は当時も代行バス。今は列車の代行バスはなくなり、一般のバス路線となっています。
鵡川駅のあるむかわ町は、ししゃもがめっちゃ有名で、10月頃のししゃも漁の時期なると、漁の時期しか食べることのできないししゃものお寿司なんかがあります私も10月にこの方面に行ったことがなくてまだ食べたことがないので、是非行ってみたいと思っているうちの一つなんですよw
ちなみにむかわ町では、ししゃものLサイズのメスのことを、『エルメス』と呼んでいるそうですφ(..)メモメモ
是非エルメスも味わってみたいものです
さて、最初の方にも書いたように、この後代行バスで先には進まず、来た列車にまた乗り込んで、苫小牧駅へと引き返します。
待ち時間も9分しかなく、写真を撮るなどしてあわただしく再乗車^^;
もう列車に乗って鵡川駅より先に進むことは不可能となり残念ですが、そんな鵡川駅からもあっという間に離れていきます。
帰りの列車は、もっと早い時間に代行バスに乗って帰ってきた方々がけっこういてたみたいで、行きの列車よりも多少混雑気味。
それでも2両あるので、席にも余裕はありましたけどね^^
そんなこんなで、15:12に再び苫小牧駅に向けて列車は出発いたしました
帰りの列車では席には座らず、先頭車両の運転席横で前方景色にかぶりつき( ̄∀ ̄*)☆
けっこう直線が続いていたので、一直線な景色楽しみたいなぁって気持ちももちろんあったのですが、もう一つ確かめておきたいことがあったので、それの方が最大の目的で前を陣取っていました。
上の写真、帰りの一直線な景色なんですが、何か気づきませんか
線路の右の方にちょこっと写りこんでるんですが・・・・・・
なんと、行きでも群れで見かけたエゾシカが、線路の際まで入り込んできてたんですよ('□'*('□'*('□'*('□'*)ガビーン!!
鵡川駅方面に走っている時も、何度か警笛を鳴らして徐行を繰り返していて、おそらく動物が邪魔してるんやろなぁと思いながら乗っていたのですが、帰りにその証拠写真を撮ってやろうと思って最前列で待ち構えていたってことなんですよ(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
帰りも案の定、何ヵ所かでこういう光景に遭遇しました。
しかも、警笛鳴らしても全然動揺することなく、動こうともしてなくて、もう慣れっこになっちゃってるんでしょうねぇ。。。
こいつなんか、完全にこっち見てて目が合ってますから
日高本線沿線は、シカが特に多いのかもしれませんねぇ。。。
それでも、ぶつかったりしたら大変なので、警笛と徐行で細心の注意を払いながら走行していました。
というわけで、15:42に苫小牧駅に到着
往復約1時間10分の、短い日高本線の旅の終了です。
短かったけど、北海道ならではの光景とも遭遇できたし、趣のある各駅舎も見れたし、内容の濃い日高本線でした
さあさあ、最終日の乗り鉄旅も、気が付けば夕方4時前
さすがにそろそろ空港方面へと向かっておかないといけませんよね^^;
というわけで、この後は旅最後の路線へと乗り込んでいくのでありました