大沼だんごに命を救われ、復活したところで3日目最後のイベントへ。
さて、もう真っ暗になった時間帯に長万部駅に来た理由。それは・・・・・
JRで一番の秘境駅と言われる小幌(こぼろ)駅に行くため
歩いてもなかなか行くことができない秘境に存在する室蘭本線の小幌駅。もちろん車ではいけない場所にあるので、それだったら列車に乗って行ってみようということで計画を立てていました。
とはいっても、停まる列車の本数も限られていて、長万部方面にいく列車が一日4本、室蘭方面はというとなんと一日2本しかありません( ̄□ ̄;)!!
小幌駅に行くということはそこから戻っても来ないといけないので、本数の少ない室蘭方面の2本のどちらかに合わせていかないといけないということ。
その長万部から室蘭方面に行く列車が、
①長万部15:29⇒静狩15:38⇒小幌15:44⇒礼文15:50・・・
と
②長万部19:28⇒静狩19:37⇒小幌19:44⇒礼文19:50・・・
の2本。
①に合わせる折り返しが、
「礼文15:04⇒小幌15:10」の長万部行き。
なので、先に礼文駅に行って、礼文⇒小幌⇒礼文という風に折り返すようになります。
で、②に合わせる折り返しが、
「小幌20:03⇒静狩20:10⇒長万部20:21」の長万部行き。
ですので、こちらだと、長万部(または静狩)⇒小幌⇒長万部(または静狩)という風に折り返します。
もちろん明るいうちに行ける①の方で計画を立てていました。
ここで上の地図をご覧ください。
私が旅をしている方向は、南(地図の下方向)から長万部駅方向へと進んでいたので、長万部駅よりも礼文駅の方が遠い位置にあります。
ここに来る前に居てる場所がもっと南の今金町で、今金町から礼文駅までが約68キロ。
いくら北海道といっても、早くて1時間15分くらいは見ておかないといけないということで、礼文駅15:00着にするには今金町13:45発がリミットで設定して旅をしていました。
で、実際今金町に到着したのが14:05。
さすがに1時間切ってるとどうしても間に合わないなと、この時点で①は諦め
(実際は、大沼公園の出発時点でほぼ諦めて、けっこう寄り道していました)
残るは②しかなくなり、これも暗くなってからなので直前までどうしようか悩んでいたのですが・・・・・
大沼だんごで復活した勢いで行くことに
しかも待っていたのは、まだ乗ったことのなかったJR北海道H100形気動車、
通称『DECMO』
これまで北海道の路線で大活躍してきた『キハ40形』の代わりを担って、現在どんどん導入され置き換わっています。
函館本線から導入され始めたみたいなので、2020年の列車一人旅ではお目にかかれなかったのですが、今回初めてお目にかかり、しかも乗ることもできそうw
ただ、新しい車両もいいのですが、それにかわってこれまで活躍してきたキハ40形が徐々になくなってきています。
断然キハ40の方が好きなので、なくなっていくのはめっちゃ淋しい気分
是非残していただき、どこかの路線でこれからもずっと活躍してくれないかと願うばかりですm(_ _)m
さて、もうすでにホームに停まっていたDECMOにこれから乗り込むわけですが、先ほど見送った特急北斗が少し遅れていたこともあり、小幌に行ったはいいものの帰って来れなくなったらそれこそヤバイので、乗る前に運転手さんに戻りの列車が運休になっていないかだけしっかり確かめ、今のところ大丈夫とのことだったので行く決心をしました
車内へと乗り込むと、まだ誰もいませんでした。
さすがにまだまだ中もきれいで、新車って感じがします
トイレもめっちゃ広くてきれい
駅とかもそうですが、最近トイレの整備が進んできていて、どこもきれいになってきていますよね。
誰もいなかったので、反対側からも撮ってみました
通路は広くなっていますが、クロスシートが片方だけ2人掛けになっているので、これまでのキハ40形よりも座席は減ってるのではないでしょうか。
誰もいなかったのでどこでも座りたい放題\(^O^)/
ということで、4人掛けのほうでゆったりと過ごすことに( ̄∀ ̄*)☆
その後も結局誰も乗ってこずで、19:28定刻通りDECMOが私一人だけ乗せて、夜の秘境駅へ向けて出発しました
出発はしたものの、外は真っ暗。街灯もほとんどない場所を走っていくので、外の景色を楽しむこともできず、暗闇に目を凝らしながら独りぽつんと座っていました^^;
次の静狩(しずかり)駅に到着した時も、かろうじてこの写真が撮れたのみ
もちろん誰も乗ってくることもなく、静狩駅を出発。
静狩駅を出ると次がお目当ての小幌駅なので、今度は席を立って一番前に行って前方の景色を見ながら列車に揺られていました。
ヘッドライトに照らされて見えるものも、ほとんど線路のみという中ずっと進んでいき、19:44ついに秘境小幌(こぼろ)駅に到着
列車から降りて列車が停まっている明るい間に駅名標を撮影
乗客がいなくなったDECMOは、私一人を秘境駅に残し、ディーゼル音を響かせながら去っていきました
列車が去っていた後の小幌駅はと言いますと・・・・まさしく真っ暗
それまで明るい車内にいて目が慣れていないこともあったんですけど、それにしても真っ暗・・・そして静寂・・・・・・
何一つ音もせず静まり返った暗闇の中に独り。。。
これから折り返しの列車が来る20:02までの約20分間、待合室もない真っ暗な秘境駅のホームで一人いないといけません
空を見上げると、お月様と無数の星が空一面に広がっていました
こんなきれいな星空みたのって何年振りかわからないくらいめっちゃきれいで、これを見ていると心癒されました
月と星しかわからない状態でそれをしばらく見て目を慣らして、ようやく周りがうっすら見え始めてきたところで、スマホのライト機能を使って足元を照らしながら、長万部方面のホームへと移動開始
そうなんです、かなりの秘境駅にも関わらず、ホームが別々だったんですよ
恐る恐る線路を横切り、向かいのホームへ。
これが長万部方面のホームから見た、今降りてきた室蘭方面のホームの様子。
一応外套がひとつあるのですが、けっこう高い位置にあって上の方は照らされているけど、ホームの足元付近まではあんまり届いてないのがわかりますよね^^;
目が慣れてくると少しずつ周りの状況もわかり始め、ちょうどトンネルとトンネルの間に小幌駅は存在し、こちらはこれから帰る方向のトンネル。
写真では明るいように写ってますが、肉眼ではこんなにはっきりとトンネル内は見えてませんでした。
時刻表も、暗闇の中記念にパシャリw
一番下の、20:03発(到着は20:02)の小幌駅の最終列車で戻っていきます。
いやあ、それにしてもほんまに暗くて静かでした。天気も穏やかで風もほとんどなかったので、木々が揺れる葉音とかも一切なく、これこそ静寂って時間がずっと流れていて、外にいるのに何も聞こえてこないってめったに経験できることではないですもんね。
暗い場所が苦手とか一人でいるのが苦手ってこともないので、そういう怖さはなかったのですが、何せここは北海道。
そう、さんの怖さだけはあったんですが。。。。。。
虫一匹現れることもなく、20時を過ぎた辺りで遠くからゴ~~っという小さな音が聞こえ出しトンネル内が少し明るくなり始めたところで踏切の警報機もなり始めて・・・・・
(音出ます、注意)