地元の園児たちに見送られ、日本一早い最終列車が新十津川駅を出発。
札沼線新十津川駅を出発する唯一の列車旅が始まりました。
出発すると、すぐにのどかな田園風景が広がっていき、その中をガタンゴトンと心地よく揺れながら進んでいく1両編成のキハ40。
次の駅までの区間、意外と距離があり、出発してから7分後の9:47に到着するのが次の駅。
下徳富(しもとっぷ)駅
駅の周りにも何もなさげだったんですが、古びていながらもけっこう立派な駅舎です。
ホームは未舗装で、砂利が敷き詰められたものでした。
もちろん、どなたも乗降ありませんでした^^
緊急連絡用でしょうか、これまたかなり古い電話までありました。
普段は閉まってて見れないと思うのですが、誰か開けてそのままだったんでしょうか。
下徳富駅を出発。周りの景色は田園風景で変わらず、
こんな感じで、直線の一本鉄路が田んぼの中を気持ちよく進んでいき、前にかぶりついて進行方向の景色を楽しんでいると、線路の左側に何やら見えてきましたね^^
そうです、こちらが次の駅の
南下徳富(みなみしもとっぷ)駅
9:50到着です。板張りのホームが片側に設置されているだけで、駅舎も待合所も何にもなし( ̄□ ̄;)!!
以前は、ホームに上がる坂になっている部分の横に駅舎があったみたいなのですが、訪れた時点ではそれもなくなっていて、まさしくホームだけの駅でした。。。
辺りを見渡しても田んぼぐらいしかないし、雨や雪をしのげる場所が一切ありません。
それだけ利用する人がいなかったってことでもあるんでしょうけど、宗谷本線で紹介した糠南駅でも、市販の物置小屋が設置されてましたけどね~^^;
そんな田園風景の中にポツンと佇む南下徳富駅を出発し、引き続き静かな景色の中を進んでいくこと3分。9:53に到着するのが、、、
於札内(おさつない)駅
なかなか漢字だけでは読めない駅が続きます。
かなりアップの写真しかありませんでしたがプレハブの待合所があり、そこにはかなり古びた駅名標が設置されていました。歴史を感じ取ることができますね。
ちゃんとした駅名標もありましたよ
於札内駅を出ると少し景色が変わって来て、田んぼが徐々に減って来て、並走するR275へと近づいてきて、民家も見えてくるようになります。
そして、於札内駅から4分で到着する次の駅が、
鶴沼(つるぬま)駅
9:57着です。この辺りは駅間も短く、細かく刻んでいきます。
駅近辺には民家もあって、近くには鶴沼公園という大きな公園もあり道の駅もあるところなので、この辺りではまあまあ栄えています。
でも、駅舎はなくプレハブの待合所があるだけでしたけど^^;
鶴沼駅を過ぎるとしばらく国道と並走するので、景色としては北海道って感じではなくなってきます。
それでも、直線の鉄路をガタンゴトンと進んでいく様は、ローカル線そのもの。
国道といえども、ほとんど交通量もなく、すれ違った車も記憶になし・・・・・
そんな中、5分揺られて見えてきたのがこちら。
けっこう立派な建物が見えてきました。これが10:02到着の、
浦臼(うらうす)駅
かなり立派な駅舎で近くに民家もあり、浦臼町の中心的存在って感じがしますが、なんと無人駅なんです
なぜこんなに立派な建物かと言いますと、駅名標の右側に少し写っていますが、この建物、浦臼町営の『ふれあいステーション』と共用になっていて、町の皆さんが集まって触れ合える場所として建てられたそう。
それと駅の待合が兼ねてあるので、これだけ立派な建物となっています。
なので実際は駅舎ではなく、ふれあいステーション内に駅の待合も併設されているってことになります。
これだけ立派な建物もあるのに、辺りは閑散としていてめっちゃ静かでした。
さて、浦臼駅まで進んできましたが、この新十津川駅~浦臼駅までの区間が、本当に1日1往復しか列車がやってこない区間(6駅13.8キロ)です
もう、新十津川駅方面へは、この日は戻れません。。。
浦臼駅発着の列車は、上下とも後5本ずつあるので、計12本存在しています。
ですので、浦臼の手前鶴沼駅までの5駅が、真の意味での日本一早い最終列車ということになるでしょうか^^
実際に乗車してみて、1日1往復しかないのに乗降した人を一人も見かけなかったので、何日かに一人とかしか乗客いなかったんでしょうね・・・・・
寂しいことですが、のどかな景色とゆっくりと流れるスローな時間を楽しみつつも、札沼線の現実を突きつけられた気がいたしましたm(_ _)m
そんなこんなで浦臼駅まで到着しましたが、すれ違いができない盲腸線区間、さらに廃線となった区間の旅はまだまだ続きます