3.ニューデリーのメイン・バザールへ


(1)沢木耕太郎の「深夜特急・第一便」の書き出しは、
「ある朝、目を覚ました時、これはもうぐずぐずしていられない、と思ってしまったのだ。私はインドのデリーにいて、これから南下してゴアに行こうか、北上してカシミールに向かおうか迷っていた」です。

第一便の内容は東京からシンガポールまでなので、書き出しは普通、東京かと思うのですが、ニューデリーのメイン・バザールのドミトリー(大部屋)の場面であり、冒頭から面食らいました。

この本は、もともとデリーからロンドンへバスで旅することが目的であるルポなのですが、自分としては、東京からシンガポールへの第一便(一巻目)が一番面白く、デリーからロンドンへに至る第二便、第三便と興味が薄れていきます。

そして、今日の宿は、そのメイン・バザールのど真ん中にあります。コロナ禍でもあり、ドミトリーでなくダブルですが(シングルは無い)。
最寄り駅Delhi Aero City駅からオレンジLINEでわずか3つ先がニューデリー駅で、その国鉄駅前からメイン・バザール・ストリートが延びています。

(2)今日の宿泊地のチェックイン開始時間が14:00なので、遅めにチェックアウトしました。

参考までに部屋の写真です。当日料金Rs2,500(5,000円)で、値切りませんでしたので、本当はもう少し安いかと思います。

 

 

シャワールームの床はフラットでトイレが水浸しになるし、疲れていたので使用しませんでした。ちなみに、大きいバケツは洗い桶、小さいのはトイレ用かと思われます。左のホースは、トイレ用。

 

 

(3)昨日の駅まで戻ります。

道は舗装してありますが、凸凹があり、埃っぽいです。

 

 

高架道路下を横断するのが難しく、駅から遠い方向に信号が見えたような気がしたので、遠回りになりますが行ってみます。

とにかく、歩道はなく路側帯を歩きますが、渋滞していますので、バイクが通り抜けていきます。ガソリンスタンドがあると、給油レーンさえも通り抜けていきます。路側帯が1mくらいあれば、車も通り抜けようと幅寄せしてきますし、逆行もあります。バイクも車も。

 

とうとう路側帯も狭くなり、この先はラウンドアバウト(ロータリー)のようですので、戻ります。ラウンドアバウトを横断する勇気はありません。

 

 

よーく見ると、高架道路の下を歩いている人がいます。

高架道路の下には側溝(ドブ?)があり、フタがあります。

40cmくらい高いので、バイクは走れません。

快適なのですが、フタの継ぎ目に段差があったり、隙間があったりで、キャリーケースに気を付けなければいけないのが難点です。

 

 

写真は間に合いませんでしたが、牛3頭が追い越し車線を走っていました。人には厳しい車ですが、牛には優しいです。

写真では分かりませんが、警笛(ホーン)は連発です。すぐ鳴らします。何も考えずに鳴らしているようです。

 

(4)とりあえず、地下鉄駅まで歩きとおして、ニューデリー駅までのチケットRs50(100円)を買いました。

電車は、昨日も今日もガラガラです。ニューデリー駅で降り、まだチェックインできる時間ではないので、繁華街であるコンノート・プレイスに行くことにしました。イエローLINEで1駅Rs10(20円)です。

なお、オレンジLINEの改札を出ないとイエローLINEに行けませんが、同じセキュリティエリア内なので改めて保安検査を受ける必要がありません。

 

(5)コンノート・プレイスのRajiv Chowk駅で下車し地上に出ると、さっそくタクシーの客引きです。振り切って、南に歩いていると、「お手伝いします」「そっちはメトロじゃない、こっち」「日本人ですか」「案内します」「そっちは危ない、こっち」など煩い煩い。

とにかく多いのはインド人、当たり前ですが。外国人は、欧米系が多く、黒人や東アジア系の人は見かけません、日本人は全く。

それと、マスクしている人もいません。空港では、それなりにいましたが、空港を出ると全くいません。土埃がひどいのでマスクをしたいのですが、さらに目立ちますので我慢します。

 

並木と噴水が涼しげなので、写真を撮っていると、こちらに向かって複数のインド人が来るので退散しました。写真を撮るのは、鴨が葱を背負って立っているのと同じです。

 



(6)昼食は、Sarvana Bhavanという店の南インド料理が手頃そうなので行ってみます。

 

途中、声をかけられるのは当たり前にありますが、マネーと言っているので物乞いなのでしょう。断ると3~5m離れた位置から、たぶん悪口でしょうが大声で怒鳴りながら付きまとってきます。気分最悪です。

 

目的地に12:30に着くと、お昼は行列とのクチコミでしたが、1組しかいませんでした。ウェイティングリストに名を書いてもらったら、すぐに入れました。

 

メニューを見ても、よくわからないので、ミールス(定食)とリンゴジュースを注文しました。それとオプションでライスも。

でも、ライスは要らなかったみたい、茶碗サイズを予想したのですが。チャパティみないなものも付いていましたから。

 

また、インドではお酒が無いので、リンゴジュースを頼んだのですが、すりおろしたようで濃厚、おいしかったです(お水は怖い)。

食べ終わって、お店を出たら20人くらい待っていました。お昼は遅い時間のが混むのでしょうか。なお、代金は計Rs570(1,140円)でした。

 

 

(7)このあと、のんびりRajiv Chowk駅まで歩き、Ramakrishna Ashram Marg駅へ。

ニューデリー駅とRamakrishna Ashram Marg駅の間の道がメイン・バザール・ストリートです。

ブルーLINEで1駅Rs10(20円)です。地下鉄ニューデリー駅経由でも良いのですが、国鉄駅構内跨線橋では詐欺的な客引きが多発しているらしいのでPASSします。裏から入ります。

 

Ramakrishna Ashram Marg駅は高架です。メイン・バザール方面に降りると、三輪タクシー、三輪自転車が並んでおり、客引きです。素通りして、メイン・バザールを歩きますますが、街路樹の下には屋台が並んでいます。写真を撮りたいところですが、カメラを持って立っていると、強引な客引きに会いそうで遠慮します。三輪自転車は歩く速度で付きまとって客引きしますので。

 

14:00ちょっと前ですがホテルに着きました。フロントで14:00まで待つように言われます。

 

(8)チェックインして3泊分Rs4,989(9,978円)を払い、部屋で休みます。ブッダガヤに行く枠が空きましたから、今日から3泊と余裕です。のんびりしていたら、夕方になってしまいましたので、ニューデリー駅方面に散歩します。

 

道幅は8mはあると思うのですが、両端は店舗のワゴンや屋台があり、通れるのは半分の4mくらいです。そこを我先にと車は走ります。オートバイは歩行者をホーンで威嚇して避けさせて車を追い抜こうとします。

 

渋滞してしていると迷わず追い越しをかけます。すれ違い出来なくて渋滞しているのに。対向車が現れると、元の車線に割り込みます。渋滞していて割り込みできないはずですが何とかなります。

 

店前の道路を掃除していますが、車道に掃きだして終わりです。おそらく、チリ取りは持っていないでしょう。ごみは車にひかれて散らかります。

 

とりあえず、駅前で水を買いました。一番大きい2リットルPETがRs30(60円)でした。もう、今日は帰って寝ます。

 

とにかく、昨日から驚くことばかりでした。