0 はじめに
お遍路(四国八十八カ所)は、1番の霊山寺(徳島県)から始まり88番の大窪寺(香川県)で結願する人が多いのかと思います。自分は昨年(2022)の4月に松山に行くことになったので、松山市郊外の46番浄瑠璃寺から始めました。
(松山に行く理由は、JetStarのセールで航空券が買えたからであって、お遍路は後付けの目的でした)
その時は松山市郊外の53番円明寺で中断しましたので、8か所を巡ったことになります。
2022年中に2~3度くらい四国に行こうとしたのですが、ANAのPP2倍キャンペーンが始まり、追っかけJALのFOP2倍キャンペーンも始まり、遍路ではなく修行に専念し、SFCとJGCを取得(解脱)しました。
しかし、解脱と呼ばれていますが、仏教の解脱とはほど遠く、悟るどころかより深い煩悩にハマり込む人が多いようです。自分は50,000で中断しましたが、あと50,000でダイヤだからと深みに入り込み、更には毎年ダイヤ修行を続ける人も少なからずいると聞きます。
自分は呪縛から魂を解放させたいです。と思いながら、マイル収集に余念がありません。煩悩の海に溺れる魂を救うために、54番延命寺から再開することにします。
1 初日(羽田空港→松山空港)
2泊3日で、54番延命寺から64番前神寺まで巡る予定です。昼の便に乗るとすれば今治に着くのは夕方になって、初日には55番南光坊ぐらいしか行けません。実質1日間の活動となれば、もしその日が風雨が強ければ悲惨です。それなので、往路は早朝便、復路は夕方にしました。これならば、3日のうち1日は晴れがあり、その日に集中させれば良いでしょう。
(と思いながらも、3日間とも晴れると確信していました。前日の天気予報では2日目、3日目の雨の確率が90%、100%になってしまいました)
それなので、朝早いです。
いつもは京急ですが、早いのでバスにしました。いきなり出発ロビー階に到着となり戸惑います。6時前とあって人は少なく、保安検査場の優先レーンを探すまでもなく、一般レーンもガラガラなので入ります。7:05発なので時間を無駄にできません。
サクララウンジでとりあえずビールを飲みます。やはり朝は皆さん忙しいようで、窓側席は満席でしたが、ビールの飲んでいるうちに窓側席が空きました。
羽田では見ることが少ないPeachです。ソウル、上海は未明(深夜)発、台北は5:55発なので、これでしょう。
そして、SKYMARKのポケモンとANAのグリーンジェットです。A350の翼と重なっているのが残念です。
ウィスキー1杯で退室します。もう1軒梯子したいからです。
コロナ禍以前は、カードラウンジ(POWER LOUNGE SOUTH)では早朝にパン、ミニクロワッサンだったかのサービスがありましたが、早朝に来ることはまず無く、1度だけの恩恵でした。それが再開されているか確認したかったからです。
が、しかし、無かったです。豆乳を飲んで退散します。
今日の搭乗口は5Bです。前回JALに乗ったのが去年の12月の鹿児島で5Aでしたのでほとんど同じ場所です。
折り返し便ではないため、定時より少し早めに出航できました。
D滑走路05から東へ離陸し、右に旋回。小型機のせいか小回りです。
旋回し過ぎの感じです。A滑走路34Lと平行のようです。このまま千歳でも良いのですが。
富士山を見たいがためのK席ですが、キッパリ諦められる雲です。
ちなみに、今回も非常口座席なので主翼の上です。
写真は、たぶん今治上空あたりだと思います。
このあと左旋回して海側から滑走路14に着陸しました。
ほぼ一直線に飛びました。定刻より少し早めの出発でしたが、到着も少し早めでした。
2番搭乗口と機内アナウンスだったような気がしますが、Bゲートに着岸です。定時より少し早いので、1本早い電車に乗れるかもしれません。急いで路線バス乗り場に向かいます。
2 初日(松山空港→今治駅)
予定では、空港着が8:35、バスは8:50発を考えていました。
実際は、空港に8:35より少し前に着き、バスには8:40発に乗れ、9:10前に松山駅に着きました。これなら、9:15発の特急に乗れます。そして今治は9:56着です。
予定では、9:36発の普通列車で今治10:50着を見込んでいましたので、1時間も短縮できました。
特急からの車窓です。速いのでシャッターチャンスがつかめないのとぶれてしまって良い写真は撮れませんでした。しかし、車窓は思っていたとおり、瀬戸内海が見えるのは少しの時間で、それなりの景色でしたね。もともと期待していませんでした。
明日から2日間は雨の予報のため、これからの半日は頑張ります。そして明日以降はほどほどに、ずぶ濡れにならない程度に巡りたいと思います。
まず、今夜泊まるホテルで自転車を借ります。
(ネットには制限時間が書いていないので、結果的に半日借りてしまいましたが、本来はコンビニの買い物程度の利用を想定しており、半日や1日は不可とエレベータに貼ってありました)
3 初日(54番延命寺→59番国分寺)
最寄りの寺は、55番南光坊ですが、順番に従い、延命寺に向かいます。
久々の般若心経で、ところどころつまずきながらも読経します。
次は、55番南光坊ですが、今治駅、ホテルから近くてアクセスに優れているので、安全牌として残しておきます。何よりも55番南光坊に向かうと遠回りになりますから。
時間節約のために、56番泰山寺に向かいます。
そこには道路沿いに大きい駐車場がありますが、寺の入口は民家の間の狭い道でしたので見過ごしてしまいました。
次の寺に向かう途中です。四国遍路無縁墓地。
お遍路の白装束は死に装束であって、行き倒れた場合には、その白装束のまま道端に埋葬して、杖を墓標にしたそうです。
訳ありで遍路をしていたのでしょうから、弘法大師と二人での、安らかな最後だったと思いたいです。
川を渡り、小川と田んぼに挟まれたあぜ道のような遍路道を進むと、57番栄福寺に着きます。
ここまで自転車ということもあって楽々でした。今治駅に着いたのが10時、3か所で12時となりました。この後が大変でした。
工事中で回り道の表示があり、地図を見ずに表示に従って坂道を進みます。遍路小屋を右折すると山道になりました。ここは直進してアスファルトの道を行くべきでした。軽トラが走るような山道となり、最終的にはアスファルトの道と合流しました。
さらに坂道は続きますが自転車は押して歩きます。
そして山門前から、その先はもっと急になります。
一方、山門からの参道は、もっと急です。アスファルトの急な坂を自転車を押していくか、山門に自転車を置いて歩いて行くか。
参道を歩いて行くことにしましたが、後々考えると自転車は山門に駐輪してアスファルトの急な坂を歩いて行くのが楽だったような気がします。往復とも参道を歩いたので体験したわけではありませんが。
写真は、山門からの参道です。かなり急です。
登りきると、58番仙遊寺の鐘楼があります。
お作法では、来た時に鐘をつくそうですが(帰りはつかない)、自分は鳴り物は(鰐口も)やめています。参拝者が多いので騒音になると思うのです。
でも、これまでの寺と違って山の中なのでついてみました。
本堂などの写真撮影を忘れましたが、今治方面の風景は撮影しました。天気が良ければ、瀬戸内海が見えると思うのですが。
次は、59番国分寺です。
ここは、JRの伊予富田駅と伊予桜井駅の中間に位置します。
60番横峰寺は山中なので今日はパス。
61番香園寺は最寄りが伊予小松駅であり、自転車では少し遠いのでJRで行くことにします。
しかし、電車は1時間以上待ちそうなので(1時間に普通1本、特急1本の間隔。もっと少ない時もある)、自転車返却のために一度ホテルに戻ることにしました。
4 初日(61番香園寺→62番宝寿寺)
ホテルに戻ると、3時を過ぎていたので、チェックインしました。
そして、荷物を整理して(軽くして)、今治駅に向かいます。
今治15:32発、伊予小松16:03着。
順番通り香園寺に向かいます。
ここの外観は寺というより学校の講堂のようです。
最初に、灯明と線香をあげ、2階に上がります。
2階は、椅子が中央の須弥壇に向けて固定されています。
須弥壇が舞台であれあば、小劇場のようです。
そして、須弥壇中央に本尊、右側に大師が祀られています。
お作法が不明ですので、自分勝手流に進めます。
最初に左側で本尊に、納札、賽銭、読経。次に右側で大師に、納札、賽銭、読経。
帰りに、大師分の灯明と線香を右側にあげ、納経所に向かいました。
納経所は、写真のBOSSの青い自販機のある白いプレハブのような建物です。
本堂は巨大なのですが、・・・。
次は、62番宝寿寺です。伊予小松駅前にあります。
実は58番仙遊寺にいた白人女性と同じ電車だったのですが、彼女は62番宝寿寺を先にしたようでした。「マタアッタネ」と。旅行者ではなく、日本に住んでいるのでしょうかね。
宝寿寺では清掃していました。終了時間は5時だったのでしょうか。6時だと思い込んでいました。御朱印を先にもらい、てきぱきと済ませて帰ります。写真撮影も忘れてしまいました。
帰りの電車は高校生で一杯です。
無人駅なので車内で整理券を取る必要があるのですが、人が一杯です。
開いている他の扉から乗り込みます。
途中で空いてきて車掌が巡回するのですが、切符を車掌から買うという感覚が無いのでスルーしてしまいました。今治駅で下車してから切符が無いことに気が付きました。改札口で自己申告で運賃を支払いましたが、冷や汗ものです。
さすがに西国です。6時でも明るいです。お昼を食べずにいたので夕食は多めに野菜炒めと酢豚の定食をを街の中華料理店で食べてからホテルに戻りました。