城崎で働きはじめ契約期間の半分を越す。

木屋町小路とよばれる川沿いの桜の木、春の気配を纏はじめて枝先にまだ堅いけれども確かな膨らみをもっているのを歩いて気付く。

秋に落葉したときの淋しげな枝振りがついこの前だった気がする、と川流れの先をぼんやり見ていると鮮やかな空色を凝縮したような点がスッーっと、川面真ん中スレスレ低空を流れより速く去った。

真横を過ぎるとき、
カワセミ!
と振り返りしばらくその先を目で追って立ち止まっていた。

あぁ一瞬すぎる…
咲く先へ
真夏の空の精のよう。

一年が巡る早さを実感。