【旅行記録】大量の手拭き紙と彼の笑顔 | こうの日記

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旅行の話、本のレビューなど、自分の備忘録も兼ねて
気ままに書いてます。

やはり、時差ぼけが直らないらしい。

なので、もう1本。


これは、エジプトのカイロのヒルトンホテルでカジノをしていた時の
お話し。

ダハブで毎日、スキューバダイビングとシュノケーリングに
明け暮れていた俺は、カイロへ戻った時に、もはや
炎天下の中観光をする気にはなれなかった。

ということで、先日のラスベガスでのリベンジを果たすべく
カジノへ入り浸ることになる。

カジノでは石油王(俺が勝手にそう思っていた)が
1回100万円もの大金をルーレットに掛ける横で
2000円程をチマチマとかけて遊んでいた。

カジノのゲーム中の話もいろいろあるのだが、
今回はカジノルームの前にあるトイレに行った時の話。



ギリギリまで我慢していた俺はついに限界が来て
トイレに向かった。

すると、丁度清掃の時間に入ろうとしていた、35歳位の
清掃員の男性がもの凄い笑顔で後ろから付いて来た。

彼がもの凄い笑顔な理由は今までの経験ですぐ分かった。

エジプトにはバクシーシ(チップのようなもの)というものがあり、
ホテルなどで、清掃員に会った時はいくらかのお金を渡す
ことが常識とされているのだ。

しかも、ここはなんといってもカジノの前のトイレ。
恐らく普段、石油王達は結構な額のバクシーシを
渡したりしているのだろう。


そして、トイレに入ると後ろから来た清掃員が
もの凄いスピードで手拭き紙を取ると、2枚ほどを
俺に渡してくる。(もの凄い笑顔で)


言っておくが、まだ用を足す前だ。
何にこの紙を使うのか?
あれに添えるのか?

結局、その紙をそっとポケットに突っ込み
用を足し始める。

そして、用を足し終わり、手洗い場の方に行くと
もの凄い量の紙を両手で抱えた彼が笑顔で立っている。


彼は渡す紙の量とバクシーシの量が比例すると思っているのでは
ないかと思ってしまう。

結局、そんな大量の紙を使いきれない俺は、半分程
頂き、手を拭く。


そして、その時が来る。



手を拭き終わり、いくらのバクシーシをあげようかなと考えながら
ポケットに手を突っ込むと、1ポンド(15円)しかない。

普通であれば、たとえヒルトンであっても1ポンド程度で十分
なのだが、ここはカジノの前だ。そして、彼のまぶしいばかりの笑顔。


ただ、ないものはない。まさか20ポンド(300円)札を渡すわけには
いかないので、




I'm sorry といいながら1ポンドコインを彼の手に渡す。。。。





すると、先ほどの笑顔から一転、

人間はこんなにも”残念”という顔ができるのかと思ってしまう程の残念!
という顔をしているではないか。
しかも、彼の視線は手の中にあるコインに釘付けになっている。


申し訳ないような気持ちと、少しばかりの憤りの気持ちを
持ったまま、俺はトイレを後にした。

お金で心は買えないというが、少なくとも笑顔は買えると思った。