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最近の本は、ハズすことが多かったんだけど、
この「水神」は久々のマイヒットでした。
ブックオフ(あくまでも100円コーナーww)で
なーんかおもろい本はないかいの?と探してたら、
新田次郎賞受賞と書いてあるこの「水神」上下と
山本周五郎賞の「閉鎖病棟」を見つけ購入しました。
いずれも
帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)の作品。
閉鎖病棟はそれほどでもなかったんだけど、
この「水神」という作品は期待以上でした。
寛文4年(1664年)
筑後川の沿岸にありながら土地が高く水利が極めて不便なところで水田にすることができませんでした。栗林次兵衛・本松平右衛門・山下助左衛門・重富平左衛門・猪山作之丞の五人の庄屋は、筑後川の水をこの大石から水道へ引き入れ送水して下流域を水田化しようと決心。
五人の庄屋は、自分たちの計画を貫く為の決意表明として誓詞血判を行い、「万一損害があれば、極刑に処されても異存無し」と主張し、同年12月、郡奉行や村人らに灌漑工事を認めさせました。
ここまでも、ここからも
魅力ある登場人物が活躍し、
最後の方は、もう涙涙・・・
ジョセフィーヌ、いつも寝ながら本を読むのですが、
涙と鼻水でもうぐしょぐしょ。(笑)
かわいそうな話では泣けないんですけど、
自らを顧みず、人々のために腹を括る系の話にはめっぽう弱い。
どうやら実話らしい。
彼らが奮闘した川がこれ。
大川のほとりながら十分な水が得られず何百年も
貧しい暮らしを続けざるを得ない村々を何とかしたいと
立ち上がった5庄屋たち。
彼らが爪に灯をともすように貯めたお金を遣っての大工事。
彼らの偉業は後々までも語り継がれます。
いや、素晴らしい!!