お気に入りの・・・最近読んだ本(わたしには家がない) | お気に入りの・・・

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お気に入りの・・・、の続きは、映画、本、文章、音楽、物など何でも入ります。楽しいことばっかり書き込みたいと考えています。

ホームレスといえば、日本では路上生活者を思い浮かべますが、サマー母子の場合は協会などが運営する一泊ごとに入退出を繰り返す二食付き宿泊所(シェルター)や、政府の助成金で家賃が賄われる福祉アパートなどに身を寄せながらの放浪生活だったんです。

世界屈指の名門、超人が住むとされるハーバード大学への合格切符を手に入れた少女は、一個の路傍の石からアメリカンドリームを実現した英雄に祭り上げられました。

ハーバード卒業までの22年間にわたる葛藤の日々を真摯に書き綴ったこの回想記は2003年に出版されました。

でもいわゆる成功物語とはいささか趣を異にします。

ついついローラリーの世界に引き込まれてしまいます。

 

あえてホームレスとなった風変わりな母とともに9歳で家を失い、12歳までに20回もの移動を余儀なくされたローラリー。母を疎ましく、恥ずかしく思いながらも愛し続けた少女は、異父兄弟の死、不登校、逮捕とさまざまな苦しみを経て、名門ハーバード大学に進学することになる。「ニューヨーク・タイムズ」をはじめ全米の新聞、テレビで紹介され、大反響を呼んだホームレス少女による自伝。