猿が宇宙旅行行くようなモン。(日)① | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

 
昨日慌ててたから②の投稿時間ミスってごめんなさいでした…m(_ _)m
さて地獄の日曜日。
果たして出かける私は全てを日曜のうちに投稿できるのか。
乞うご期待ヽ(;▽;)ノ
 
サムネ対策に謎のシンデレラ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
-On Sunday-
 
「うっわ……。」

 

 

ざわざわざわざわ。

 

あーん、あーーん…

 

きゃははは…

 

まーまー!はやくーー!

 

 

…音の洪水。

 

ていうか、人、人、人。

 

公園っちゅーより、ただの人混み…。

 

人がゴミのようだ、と脳内でサングラスをかけたおじさんが高らかに笑う。

 

 

(こんなもののためにシンデレラ)

 

 

いやいや、そうじゃなくて。

 

なんだよ、これ。

 

こちとら昨日のことでほぼ寝てねーんだぞ。

 

ふざけんな!

 

「受付はこちらでーす!パスをお持ちの方はこちらにお並びくださーい!」

 

鞄には3つのパス。

 

列は案外長い…。

 

しゃーねぇ、来ちまったんだから行くしかねぇ。

 

はぁ、と溜息をつき、受付の列へと1人で並んだ。

 

 

「…えっ、AとMとN…ですか?!」

 

「え、ダメですか?」

 

受付のお姉さんが目を丸くするから、何か不都合があったのか不安になる。

 

「あ、いえ…!たくさんイベントある中で、この3つはとにかく倍率の高いプレミアチケットなので…驚いてしまって。お客様、とってもラッキーなんですね!羨ましいです!お楽しみ下さい!」

 

ニコニコとマップを渡され、それぞれどの時間に行くべきか説明される。

 

1番最初に行くのは…相葉くんにもらった『イベントA』のコーナーだな。

 

緑のパスカードを首から下げ、マップに従ってそこへと向かった。

 

 

 

「はい、オオノサトシ様…は、特別枠ですね。こちらへお進み下さい。」

 

特別枠…?なのか?

 

まぁよくわからないけど名簿に名前があったらしいし従うか、と返されたパスを受け取る。

 

厳重な警備に守られ外からは見えなくなっていて、柵の周りにはパスのない女の子たちが大量にいる。

 

…俺なんかが入っていいのかな、本当に。

 

誰かに譲った方がいいんじゃないの?

 

でも相葉くんと中で会う約束してるし…ごめん、と心の中で謝りながらゲートをくぐる。

 

そこは女の子がめちゃくちゃ多くて。

 

やっぱ場違いだよなぁ…と思い、端の方で相葉くんをキョロキョロ探すも見つからない。

 

やがて、キャーッと黄色い歓声が上がる。

 

声に導かれた視線の先には、…え?

 

 

相葉くん…!?

 

 

ステージ上で驚くほどキラキラした衣装に身を包まれているし、犬の嵐がいない。(そりゃそうか)

 

何、どういうこと?

 

何が起こってるの??

 

キャーキャーと甲高い声が耳を刺す中、相葉くんがにっこり笑って手をひらひらさせている。

 

隣には司会担当の、アナウンサーか何かの男の人。

 

「皆さんお待ちかね、スーパーアイドル相葉雅紀さんの登場です!相葉さんは今日海外から帰ったばかりなんですよね?」

 

す、すーぱーあいどるう~?!?

 

何言ってんの?

 

河原を散歩してたよ普通に?!

(まぁかなり早朝だったから人目を避けてたと言えばそうかもしれないけど…)

 

「ええ、写真集の撮影でハワイとロスに!」

 

は、はわいとろす…

 

出張で海外ってこれのこと~!!?

 

普通に仕事かと思ってたのに!!

 

「お疲れ様でした!さて、ここにお集まりの皆さんはかなりの幸運を持ち合わせた方々ですね!相葉さんと言えばライブのチケットがとれなくて有名ですからね…!

 

更にこれは100人限定のスペシャルライブ。ラッキーという言葉では済ますことの出来ない程のプレミアです!!」

 

100人…

 

見渡すとそれくらいだけど、柵の外にはたくさんの人がいる。

 

多分、ここに来ることも出来ず、悲しい思いをした人も。

 

…スーパーアイドル…

 

俺は歌とかはわかんねぇけど、この温度の歓声が向けられることはすごいことだってこと位はわかる。

 

相葉くんがあまりに親しみやすく話してくれたから分からなかったけど…

 

こんなキラキラした人が人気じゃないわけがない!

 

「くふふ、今日はここにいるラッキーなお客様にだけ歌います♪歌は、Amore!」

 

 

目の前をキラキラチカチカ、

 

星とか虹とか、よくわかんないけど色んなものが飛び交う。

 

何これ、何これ、何これ!!

 

こんなワクワク見たことない。

 

こんなジェットコースターみたいな楽しさ、感じたことない!!

 

相葉くんはステージいっぱい走り回って。

 

色んな人に手を振り、歓声にくしゃっと笑顔で応えて。

 

体全部を使って、踊って、歌って。

 

妥協なんて一切なくて。

 

ここにいる全ての人の幸せと幸せがぶつかって、爆発して、さらに幸せになって、空からキラキラ降ってくる、幸せのスパイラル!

 

「わっ…!」

 

面白い!

 

バックダンサーを自転車に見立てて…

 

「…嘘ぉっ!」

 

 

俺のヘルメット、被った!!!

 

 

派手な衣装に、相葉くん的に言うと『パンチのあるヘルメット』は妙に映えてて、やべぇ!

 

めっちゃ似合ってる!

 

うわー!うわー!!うわーー!!!

 

そのまま…ええっ!

 

頭で回る、ブレイクダンス的なやつ!!

 

す、すごい…!!!

 

 

あっという間に曲は終わって。

 

相葉くんは汗でびしょ濡れで。

 

俺は掌が腫れるほど大きく拍手をした。

 

だって、こんな興奮、ないよ!!

 

 

「熱い、熱い…!(笑)」

 

曲の終わりとともに、相葉くんが汗をタオルで拭いながらステージ中央へと戻る。

 

「いやーーー1曲目、すごく盛り上がりましたね!相葉さんのパフォーマンスはいつも全力で、男から見てもカッコイイです!!お客さんの中に…ああほら、あそこにも男性の熱烈ファンの方が!」

 

げっっっ!

 

盛り上がりすぎた…!

 

バッと注がれた100人の女の子とスタッフ、そして…相葉くん。

 

「あ!良かった、来てくれたんだね!ありがとねーっ!!」

 

マイク越しにぶんぶんと大きく手を振られて慌てて俯く。

 

やめてーーー!

 

見ないでーーーーーーーーッ!(©️Rock tonight)

 

「えっ!お知り合いですか?」

 

「うん!実はこのヘルメット、あのコのデザインなの!かっこいーでしょぉ?実は彼はイラストレーターの卵でー…あっ、おーちゃん!?」

 

自信満々に紹介する相葉くんにいたたまれなくなって、止める警備員を振りほどきその場を逃げるように立ち去った。