僕たちの道7 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

息子は相変わらず毎朝大泣きしてしがみついていますし、
ご飯食べたりお風呂入ったりしてる時に突然
「ままとずーっといっしょにいたい…うえーーーん!」と号泣します。
胸が引き裂かれるような辛さよりも、この子はどこまで泣くんだろうという興味のが強くなってきました(笑)

あとね、翔担さん!
途中ちょっと嫌かもですが、大丈夫ですので!!(読んだらわかります!)
ここをさっさとカミングアウトしたかったので、初日からしょさんには出かけてもらいました。














結局、さ。


言いたいことは。



「うんんんんめぇ……。」


「…何だよそのキラキラした弁当は…。女か?ついに同棲か、結婚か?!」


「ぶ!!!ち、違いますよっ!!!」



弁当があまりに美しく、そして美味くて、逆に困るってことだ。


残業をさほど気にしなくて良くなったわけで、食堂に来てみた。


が。


あまりにクオリティが高く、どう見ても自炊男子の作ったものには見えない。(いや実際は自炊男子が作ったものなんだけど)


先輩である井ノ原さんがニヤニヤ笑う。


「いや~ついにお前も年貢の納め時か~櫻井ファンが泣くなぁ~(笑)」


「勘弁してください、本当に違うんですよ…これは家政夫さんが…」


「家政婦ぅ?!何、お前そんな偉そーな生活してんの?!」


「いやもうだから…はぁ…これにはふかーーーーい事情があるんです…。」


現状については、社内では誰にも言わないことにした。


否、正確には直属の上司である東山部長にだけは相談した。


その部長から社内では内緒にしとけと言われたのだ。


姉貴が犯罪者だということで噂が回り査定に響くのを考慮して下さってのことだ。


訳あって預かっている、と話を濁したところで、突っ込まれた時ろくな言い訳は出来ない。


そのおかげで毎日残業と戦う日々になった訳だが…(東山さんの計らいで一応仕事量は減っているのだが如何せん上手く進まない)



「その卵焼き出汁巻き?まじ美味そ。いーなぁー櫻井は!俺も可愛くておっぱい大きい若い家政婦さん雇いてぇーっ!」


「ちょっ、声!違いますから!勘違いされるから!井ノ原さん!!」


「んだよぉーいいじゃねぇか!俺はなぁ、ちょっとでもお前のファン減らしたいんだよ!」


井ノ原さんの横暴に、はぁ、と溜息をつく。


確かに俺は社内にファンクラブを持つほどだ。


顔良し、頭良し、将来有望、ノリが良い、仕事はできる、優しい、気が利く、、、


控えめに言ってパーフェクトだ。


そりゃさ。


ファンクラブも出来るよ。



しかし


俺は社内で女を作る訳にはいかないんだ。





「どうぞ、お姫様方♡」


「わー、ひろーい!」


「スイートルームすごーい、夜景さいこー♡」


まぁ色々あって。


残業後、例のクラブ行って。


21時なう。


すんなりと例の清楚系女子とその連れのゆるふわパーマ、二人が釣れた。


つーか、むしろ向こうから声掛けてきた。


あとは上手くホテルに誘うだけ。


俺と翼にかかればざっとこんなもんだ。



「じゃ…早速ヤッちゃう?」


翼がいそいそと既に服を脱ぎ始める。


翼はゆるふわ狙いらしい。


女子達は「やだぁー」と言っているものの案外ノリノリだ。


やっぱ清楚系に着飾ってるだけだったか。


まぁそっちの方が都合はいい。


「ねぇ、、アナタ、『千人斬り』の櫻井さん…でしょ?」


清楚系がニッと笑い、シナを作って俺の胸に手を置く。


「俺のこと知ってんの?」


「ええ。有名だもん。日替わりで女抱いて千人斬り間近で、あまりの経験値に普通のテクの子じゃエッ チ させてもらえない鉄壁のオトコ…って。」


ツツ…と長い爪が下に下がる。


俺のそこをツンとつつかれる。


が…まだまだ無反応。


「…ふーん。噂は本当なんだ?燃える♡」


女が片方の髪をたくしあげ、耳にかける。


おい翼、この女のどこが清楚なんだよ?


…ってそっちはもうおっ始まってのかーーーい。


「絶対その気にさせてあげるワ。」


「…楽しみにしてるよ。」



出来るもんなら、な。





「な…何で…?」


女がわなわなと震える。


「お前じゃ欲 情しねーわ。ヘタクソ。」


「……ッ!ふざっけんな!私だって最初からテメェなんて興味無いんだよ!行くよ、マイコ!」


「う、うん…」


顔を真っ赤にしてビンタ1発。


ま、そんなもんだ。


2人のビッチ女は無駄に広いスイートルームを出ていった。


左頬がヒリヒリと痛む。


爪で引っかかれたようだ。



「…またダメだった?」


翼は無事最後まで終了したようだ。


「…あーーーー、今度こそいけると思ったのになぁ…。」


頭をガシガシとかく。


まただ。


また、治せなかった。



「いや~まさか、外から見たら完璧なお前が…


童 貞 だなんてな……(笑)」


「うるせぇっ!言うなっ!!」



俺の人生は薔薇色だった。


どの年代もモテモテだった。


しかし。


忘れもしない、16の夏。


当時の家庭教師の女に誘惑され、いざヤろうとした臨戦態勢真っ只中のその瞬間、言われた一言。



『あら…毛、薄いのね(笑)ごめんね、私毛薄い男無理なの(笑)』



しゅーーーーーんダウンハートブレイクだ!!!


あれ以来、E D…いわゆる


勃 起 不 全


になってしまったのだ。


どれだけいい女を見ても、


その女を口説き部屋まで連れてきて誘われても、


ぜんっっっっぜん勃 たない。


というかムラムラすらしない。


というわけで、経験値ZERO。


29にもなってそれはない!


ほんとにない!!!!!


焦った俺は女漁りをしまくった。


が、誰一人引きこもった俺の息子を起き上がらせてくれるテクニックを持つ女はいなかった。


扱 かれても咥 えられても胸 で挟まれても、何されても無理!!!


へにょーーーんタコをキーーープ!


いつしかついたあだ名が、『千人斬り』。


女達が勝手に自分達の技やスキルが足りないと思い込んで広まった噂である。


まぁ確かに普通E Dの奴は女漁りしてホテルに誘いまくるようなことはしないだろう。


おかげで「ヘタクソ」などというセリフまで吐くようにまでなってしまった。(キャラ設定しとけという翼のアドバイスだ。)


千人どころか1人も経験ないのに。


ただのイ〇ポ野郎なだけなのに。


「干支一周してんだろ?もう忘れろって!今メンズの脱毛とか流行ってるくらいなんだから!」


「わかってるよ!…でも、なんか…ダメなんだよ、あーーもーーー。」


翼には携帯で病院を検索している時に背後から見られてしまい、バレた。


薬は俺の身体と相性が悪いらしく、かなり気分が悪くなってしまうので今はカウンセリングでたまに通院する程度。



つまり、完璧な俺の唯一の欠点。



勃 たない。



そういうわけで、会社の女には手が出せないのだ。


万一、本当のことに気付かれて噂を流されたら一発で俺の人生終わるから。


これは重篤なもので、非常にデリケート且つ、難易度の高い問題なのである…。