僕たちの道8 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

DTで話終わってたらやらねば、と自分を奮い立たせて1話あっぷですが如何せん眠いので誤字あったら教えてくださいませ
明日は夜忙しいのでアップは出来ません…
しょさんをあんな設定にしてごめなさい翔担様…

因みに今日のレポの続きですが
末ズでまつもっさんが二宮さんの胸を後ろから揉みしだいた時には思わずギャーて声出そうになった危なかった(リア友に腐女子をひた隠しにしているため)
二宮さんも「あー」な顔すんじゃないよほんと…
しょちょぉぉ……と思った……(笑)












「ただいま~…」


「あ、おかえりなさい!」


結局、帰ったのは23時。


子どもたちは寝ているのか、リビングには大野さん1人で何かを書いている。


「すみません遅くなって…」


「いえいえ。課題してました。」


よく見ると絵を描いているらしい。


何か…滝の絵。


「すっっっっげ…大野さん、こんな上手いんだ。」


コンテ…っつーのかな。


黒い塊だけで描かれたそれは、水しぶきが跳ねている様が鮮明に描かれている。


白黒でこんなにも色を感じたことは無い。


鳥が飛び立ち、崖に咲く1輪の花はかなり小さいのに生命を感じる。


わかるわけがないのに、澄んだ冷たい空気を纏っている。


その真ん中で堂々と流れ落ちる龍のような力強い水。


大きく逞しい滝の音が聞こえてくるような、そんな絵。


思わず暫く見惚れてしまう。


「マジで上手いよ…才能あるんですね…って俺偉そうに言う資格微塵もない位下手だけど…」


「褒められた!やったぁ。」


大野さんがふにゃりと笑う。


その笑顔は、若い…っつーか、幼い…


っつーか、可愛い。


何だかドキッとして、慌てて話題を探す。


「…どうでした?アイツら。」


「とっても良い子でしたよ!色々しなくちゃいけないことやこの家のルールとか教えてくれて。ほんと、可愛いなぁ。」


大野さんが目じりに皺を寄せて微笑む。


朝の感じ、めちゃくちゃ懐いてたもんな。


すげぇ助かる。


という思いの後…罪悪感がチクリ。


俺は自分のアレを治すために、初日から任せきりにして…


あーもう、何やってんだ俺は…!


だけど…これは死活問題なんだ!


どうか今だけは甘えさせて頂いて、こちらを優先させてください…!


「度々すみません…日曜、1時間ほど病院に行ってもいいですか?」


「勿論いいんですけど…大丈夫ですか?どこか悪いんですか?」


「いやいや、あの~歯医者!歯医者に行きたくて。最近染みるな~って…」


「そっかぁ、良かった!変な病気なのかと思っちゃいました。」


「ははは……。」


変な病気なんです~ヽ(;▽;)ノ


13年も患ってる大病なんです~ヽ(;▽;)ノ


俺全ッ然勃 たないんです~~~ヽ(;▽;)ノ


なんて口が裂けても言いたくない。


あ、因みに自 慰は可能ね。


基本そういう時に仕事しないだけで。


本番に弱いタイプ、みたいな。


何言ってんだ俺。


「あ、お風呂あっためなおさなきゃ!」


「いや、俺はシャワーで…」


「ダメですよ!疲れはお湯に浸かってとれるんですから。ね?」


「…ハイ(笑)」


母親みたいなことを言う人だ。


だけど押し付けがましくないというか、嫌な気持ちにならないのはこの人の柔らかい笑顔のせいだろうか。



そんなこんなで風呂に入ったんだけど


いやービビった。


家中ピカピカだ。


風呂場もトイレも廊下も!


子ども3人抱えてそんなこと出来るもん?!


しかも今日大学行ってたんだろ?!


ほんと、恐ろしくスキルの高い人だ。。


俺はえらくラッキーな拾い物をしたのかもしれない…。



お礼を言おうとリビングに行くと、大野さんはこくりこくりと船を漕ぎながらも椅子に座っていた。


テーブルの上に先程の絵のセットはない。


…まさか、待っててくれてた?


「あの…大野さん?」


そっと肩を揺らすと、大野さんがハッと目を開く。


「あ…すみません。寝ちゃった。」


「寝ててもらっていいんですよ?もしかして俺の事待ってました?いいのに…。」


「だって…お風呂出て誰もいなかったら寂しくないですか?」


大野さんがへにゃりと笑う。


…それで起きてたのかよ?


だからさぁ、俺、29な?


そんなん、普通だから!


元々一人暮らししてたんだし!


この人俺も子どもだと思ってねぇか?!


「もう大丈夫なんで、寝て下さい。ありがとう。」


「あ…櫻井さん。」


大野さんがガタンと席を立つ。


俺をまっすぐ見つめたまま、距離を詰められて思わず後ずさる。


え、何?


「………。」



な、、


何で頬に手を添えられてる?!?



何で…無言でそんな近い距離で俺をガン見してる?!?



多分顔の距離、10センチほど。


先の見えない展開にバクバク心臓が騒ぐ。


言葉がうまく出てこない。


まてまてまて、何?!?


寝ぼけてる?


でもそんな目付きじゃ…


すげー真剣っつーか


まさか…そういう趣味?!?


女の家政婦は惚れられたら困ると思ってたけど


男にもモテんのか俺~~~っ?!?!!?


いやー無理無理無理無理!!


ヤローに迫られるとかありえね~!!!!



でも……


「やめろ」と突き放せばいいだけなのに



何で俺はこの人を拒絶出来ないんだろう…?



ざわり。


また血の奥の奥の方が、騒いだ気がした。