君を描いてく7 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


私が必死にアップしてた理由が明かされます(笑)
こんなくだらない話にお付き合いさせてしまってすみません…(T-T)

最後は二宮視点です。











「和先生、お疲れ様です。」


「あ、二宮さん~。お疲れ様。」


先生の家に行くと、すごく楽しそうな顔つきで。


俺の采配が功を奏したことが手に取るように分かった。


しかし、改めて聞かずにはいられない。


「…どうでした?あの二人。」


「ふふ、もう…めっちゃネタになる(笑)ありがとう、助かりましたよ!」


先生はニコニコとコーヒーを用意してくれる。


普通なら俺の仕事なのに、先生は何故かいつもおもてなし精神がすごい。


担当にはきつく当たる人の方が多いのに。


変わってる人だ、と思う。


「あなたの好きなタイプだと思いましたよ。」


「あはは、二宮さんには敵わへんわ。」


くすくす笑う先生は、赤と青のピアスをつけている。


『TとDK』連載の時には、ずっと緑と黄のピアスだった。


そのキャラクターをイメージした色のピアスをつけるのは、新作が上がる証だ。


口角が自然に上がる。


「…にしても、何で2人がいい感じやって分かったん?手ぇ繋いで来たとは言え、緊張してただけかもしらんし…。そんなドンピシャ分かるもんとちゃうやろ?」


「ああ…んふふ。うちの雅紀の同級生なんスよ、あれ。」


えっ?と先生が目を丸くする。


「雅紀の友達で、男に片想いしてる奴がいるって話は聞いてて…。入学式で一目惚れしたけどなかなか話すきっかけがなかったらしくて、ずっと燻ってたらしいんですよ。


雅紀が仲取り持つっつっても自分で何とかするって聞かなかったらしくて、結局自力で何とか友達になれて昼飯も一緒に食うようになった…とは聞いてたんだけど。


まさかその手段が、2人で漫画家になるって話だとはね。雅紀に漫画貸してくれ、漫画について色々教えてくれって泣きついてきたらしいけど、ただの話題作りだと思ってたから…写メで見てた2人の顔が受付にいた時は驚きましたよ。」


あの時。


まじまじと見てしまったけど、どう見ても雅紀と一緒に写ってた2人で。


しかも手繋いでるし、俺の勤める会社にいる理由も含めて意味わかんねぇなと思って。


だけど話してる内にだんだん現状が読めてきて、なら…先生のとこにやるのがちょうどいいかな、って。


櫻井は頭が硬過ぎるし、大野は絵の1コマ1コマに力を入れすぎてる。


和先生は柔らかいタッチの優しい漫画を描く人だし、何より恋愛経験乏しそうな2人に良い刺激になるだろうと踏んだのだ。(櫻井はあのナリで交際したことがないらしい。雅紀談。)


先生もモデル探してたし、一石二鳥だったというわけ。


「…もしかして、その片想いしてたっていうんが…櫻井さん?」


先生がぴらりと紙を見せてくる。


キャラデザだ。


ありがたいことに、もう漫画にする気満々らしい。


「そうそう、チャラ男。チャラ男が地味な男に一目惚れとか、雅紀と俺みたいじゃないですか?」


「え、それ惚気ですか?(笑)」


「ちげぇわ!…でも、まぁそういうことですよ。俺が2人をあなたの所に寄越した理由は。」


「へぇ~…。でも…『サクラノ サト』先生、か。化けるかもしれへんな?」


先生が2人の描いた漫画を手に取り、パラパラと流し見る。


だいぶダメ出しはしたものの、編集長に見せたいからと預かっておいたものだ。


編集長は「…のびしろに期待、だな。」とだけ言って、でも気に入った様子で、今後も経過を見るようにと言われた。


明日の先生の手伝いが終わった後に、原稿を返すついでにそのことをアイツらに伝えてやろう。


因みに他の漫画家に素人持ち込みの漫画を見せることはほぼしないけど、和先生は女性誌だしBL専門だから、見せても問題ないと勝手に判断した。


「色々教えてやってください。特に恋愛面の表現が2人とも下手過ぎる。」


「それは…これから自分らで育んでくもんなんちゃう?私がどうこうすることじゃないよ。」


先生は柔らかく笑う。


だけど…多分、背中を押すのは先生だろう。


高校生である雅紀の猛アピールにたじろいでいる時、俺の背中を押したのは、紛れもなく和先生だったから。


「…で、新作のタイトルは決まりました?」


「え?新作描くって言うてへんやん!」


「描くんでしょ。」


ちょいとデスクの紙の束を指さす。


今日2人にとらせたポーズだろう。


生々しいデッサンが残っている。


その奥にあるのは、書きかけのプロットだ。


「…もー、ほんま二宮さんには敵わん…担当変えて欲しいんやけど…」


ぶつぶつ言いながらも、先生が1枚の紙を俺に渡す。


色々候補がある中で、ひとつだけ丸く囲まれた文字。



『君を描いてく』



「…まぁ、いいんじゃないですか?」


2人らしい。


櫻井は、大野を。


大野は、櫻井を。


共にそれぞれの分野で描いていく過程が、痕跡が、漫画となる。


描いてく、という発展途上な表現も、未熟な彼らにピッタリだ。



「担当OK出たなら、もう描いていい?描きたくてうずうずしとんのやけど!」


「いいですよ…と言いたいところですけど、まだダメです。」


「えーっ、何で!」


「あなたね…携帯くらい見なさいよ。今日は何の日ですか。」


「……?」


「充電切れてますよ。電話しても出ないんだもん…集中したら本当に連絡つかなくなるんだから…ったく。はい、これ。」


溜息をつきながらも、先生に持ってきた白い箱を差し出す。


何これ?と首を傾げる先生の天然さに苦笑する。



「──誕生日。おめでとうございます。今年も1年、健康に過ごして下さいよ。」




END




※本物の和さんはこんな方ではありません、

もっと優しくて親切で可愛くてしっかりして

おしゃれさんで癒し系でほんわかしてます♡


和さん…!

お誕生日おめでとうございますーーーー!✨✨

生まれてきてくれていっつもありがとうございます♡♡

和さんを変な出演させてしまって

心の底から土下座しますごめんなさい…!!w

関西弁ってほんと種類があって分からない(T-T)


素敵な絵をいつもありがとうございます(´;ω;`)♡

どうか素敵な1年をお過ごし下さいませ!

くだらなさすぎる話で、

微妙すぎる終わりで

ごめんなさい……m(_ _)m💦