「遅いよ。」9 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


私なら
こう勘違いするかな?という展開です。










-A-


知らなかったんだ


人生ってやつは


色んな形があるってこと



おいらは


笑ってしまう程無知で


平凡さを嘆くことを知らない程平凡で


悪い人はいないって信じてるような世間知らずで


単なる冴えない田舎少年だったから










よくわからないまま連れてこられたのは寝室。


このベッド、夢の中でめっちゃ気持ち良かったなぁ…。


でも何でこんなとこ??


あ、もしかしてお金払おうとしてるのかな?


いくらか相場は分からないけど、おいらも食べちゃったし買い物の代金だけでいいや。


とお尻のポケットにしまったレシートを出そうとしていると、


「わ、ちょっ、な、何してるんですか!」


櫻井さんが急にズボンを脱ぎ始めた!!


「何って…」


櫻井さんが苦笑する。


「お前も脱げよ。」


「や、やですよ!恥ずかしいっ!!!」


「はぁ????」


いや、はぁ??はこっちのセリフだから!!!


何言ってんの!総じて!!!


「舐 めねーの?」


「なっ…?!?!??!」


えーーーーーーっ?!


何、そこがデザート的な?!


あ、あ、



「甘い…のが、塗ってある…とかですか…?」



櫻井さんが激しく咳き込む。


その度に通常モードのやつかぶるんぶるん って揺れるから、もう、見てられない…!!!


とにかく視線を逸らす。


こんなデザート食べられるわけないっ!!


「塗ってあるわけねーだろ!(笑)」


「…じゃぁ舐 めるなんて…そんないきなり…」


「今日はいきなりは嫌って?何かワガママだなぁお前。」


怒られるセリフかと思いきや、その言い方は思いの外柔らかい。


というか、楽しんでる感じ。


「ご、ごめんなさい…でもおいら、その…」


「しゃーねぇな。今日は順序辿ってやる。」


「順序?」


「いーから来い。」


腕を引かれて、体勢を崩してベッドに落ちそうになった瞬間


「………ッ!!!」


抱きとめられて、ちゅ、ちゅ



ちゅーされた~?!??!!?!?!??!



大混乱を起こすおいらの頭でファーストキスという文言がぽわんと浮かぶ。


のを一瞬で蒸発させるような、熱過ぎる… 舌。


が、おいらの口の 中を ぐちゃぐちゃに 掻き回す。


何、何、何が起こってんの…?!?


「ん、ぅ…っ、やっ……!」


押しのけようとしてもパニクってて震えちゃって全然力が入らない。


初めてのちゅーがこんなんって…!



相葉ちゃんっ……助けてっ……!!!



ぼろぼろぼろっと涙を零すと、櫻井さんがギョッとして離れる。


「なんっ…で泣いてんの…?」


「だっ…ヒック…て、おいら…初めて…ちゅー…ヒック……ファーストキスだったのに…っ、グス」


止まらなくなって、ぼろぼろとめどなく涙が溢れる。


櫻井さんが自分のをしまいつつ、ビックリした顔で、おいらを覗き込む。

 


「……お前、マジで…誰?」



ぎくっ、と肩を震わせる。


し、しまった。


他の人には内緒って言われてたのに…!!!


「あ、えっと…」


「…双子?」


「い、いや…違くて…」


言い淀むと、櫻井さんがまじまじとおいらを見つめる。



「……もしかして、二重人格ってやつ?」



二重人格…?


な、なるほど。


それなら内緒にしてるまま違う中身って思ってもらえるかな?


「そ、そう。おいら…ニノじゃない。」


渡されたティッシュで鼻をかむ。


ティッシュすら高級そうでふわふわ。。


「…二宮のことニノって呼んでんの?」


「あ…っと、うん。そうなの。」


…ニノじゃないってバラして…怒られるかな?


ポップアップの文章は『殺す』とか書いてあったし、顔から受ける印象よりずっと怖そうだ。


柴犬みたいな可愛い顔してるくせに。


てゆーかこれで22?


おいらより下って言われてもわかんないじゃん。←


…でも、中身が怖いのは確か。。


「あの、おいらのこと、ニノには内緒にしてくれますか?お願いします、おいらのこと知られちゃいけないの!殺されちゃうんです!!」


櫻井さんが「はっ?!」と片眉を上げる。


こんなこと言われても困るかなぁ…。



「…お前…名前は?」


少し考えて、櫻井さんがおいらをじっと見つめる。


「あ、智……」


って、普通につい名乗っちゃった…!


大丈夫かな?


「智ね。…二宮の時の記憶はないのか?」


「う、うん…ないです。」



「じゃぁ…


俺が1から全部教えてやるよ、智。」



櫻井さんがニッて笑った。


瓜の畑の場所知ってるのかなぁ?


すごく助かる!


「ありがとうございます!」


「敬語じゃなくていいよ。俺は翔。名前で呼んで?その方が智か二宮かわかりやすいからさ。」


「え、いいの?…ありがと、翔くん!」


ニコッと笑ったら、翔くんがふって笑う。



「まずは…智のこと、色々教えて?」