ずるりと口を引き抜き、智くんの青臭いそれを飲み込む。
「…あーきもちかった。あんがと翔ちゃん。」
ごろりとうつ伏せに ベッドに寝転ぶ智くんのケ ツ を、ぐいと両手で上げる。
「…へっ?!」
そこへベッドの脇に置いてあったロー ションをすかさず塗り 込む。
「つ、つめっ…!待てって!!もぉいいよ!終わった!」
「ええ、終わりましたよ。こちらの口はね?」
にっこり笑いながら、慣れたその場所を指の腹で 擦り 付ける。
勿論、シルクの手袋越しに。
「はぁっ…ん!!」
ビクンと跳ね、頭を再度 もたげる智くんのそれにニヤリと笑う。
気を抜くと手袋が脱げるから、脱 げないよう手首を押さえながら。
指で少しずつ 解しながら、自分の モノ にも反対の手で 塗 りつける。
ごくりと智くんの喉が鳴る。
なんだかんだ言って期待してるくせに…。
思わず片方の口角が上がる。
解 れた頃、ぐっとそこへ自身 をあ てがう。
「っ…」
慣れた そこはこれだけでヒ クつき、反応する。
「ご主人様は、こっちのお口 も欲しがっておいでかと思いましたが?」
グリ グリと先 端 を擦 り付けると、智くんが「あっ…」と期待に 震える。
ふふ、もーちょい。
「…気のせいでしたかね?」
すっと引くと、智くんが
「まっ…」
と出かけた言葉で口を噤む。
折角こんな格好してんだ。
もっと楽しませてよ。
「…何か?」
またやわやわと くっつける。
ヒク ヒクと 中に 取り込もうとするようにそこが 開閉する。
素直になりなよ。
智くん…いや。
ご主人様?
「…何でもないようですね?」
腰を 引こうとすると、
「待って…翔ちゃ…おねが……」
涙目で振り返る智くん。
ず くっ……。
その姿が、どれだけ人を煽るか分かってんのかね、この人は。
「……影山、でしょ?」
メガネを直してニヤッと笑うと、ぐぐっ…と押し 込む。
「うっ、あぁぁ…!」
仰け反る 背中が すごく綺麗で、今度は俺が喉を鳴らす。
待ち侘びていたと主張するかのように、狭くて キツい そこが俺のを痛い位に 締め 付ける。
「はっ…」
ゆっくり、ゆっくり…
いつもより時間をかけて 根元 までたどり着き、短く息を吐く。
見下ろすと、自分の違和感しかない格好と…智くんのあられ もない 姿に ゾクッと する。
「かげ…やまぁ……」
そんな時にまた智くんが振り返るから…
その顔が涙に 滲んで、頬が染まって、物欲しそうな 顔をしてるから……
「んっ…!」
顎を 掴み、ちょっと無理してこっちを向かせて、舌 を絡ま せ合う。
零れる 唾液 は無視して、執拗に 口内 を犯 しながら
肝心の 繋がった 部分は、ゆっくり、ゆっくり…
ず…ず……と 出し 入れ する。
引きずる ヒダ を感じる ようなその動きは、自分も 焦れ ったくて 堪らないんだけど、
影山 はきっと…こうする。
アイツは多分、すげぇ、サディ スト。
アイツって…俺だけど(笑)
でも俺の中の影山は、そう。
愛する人の口から、決定的な言葉を言わせたい……。
智くんの勝手に動く 腰 を遮るように 止める。
手袋にまとわりついた 粘 着質 な液体 がぬるっ と滑る。
「何すん、だよ…っ」
キス の合間に智くんが苦しげな顔でそう呟く。
「ご主人様。願望は口にしなければ伝わりません故。」
「や、だ…!お願い、早くっ…」
「早く…?何でしょう?」
つつ …と背骨を 爪で なぞる。
びく んと跳ねる 身体 と締 まる中。
「……っ」
頑なに言わないのは、いつものこと。
「失礼ながらご主人様。」
背中に 覆い かぶさり、前を向き俯く智くんの耳元に 口 を寄せる。
「ご主人様の口は飾り物でございますか?」
低い声で 囁く と、ぞくぞくっと 鳥肌立てる智くん。
あなたさ…
俺の低い声、好きだよね。
「ご主人様においては、高い 声で アン アン 喘 ぎヨガ る割に肝心な言葉は ひとつも発することが出来ないご様子。
どれ、少し調べてみましょう。何か問題があるやもしれません。」
左手の手袋の先端を 噛み、引っ張って 抜き去る。
久しぶりに出した 人差し指と中指を 智くんの口 内に 入れる。
「んぅっ…!!」
舌 の上を 擦る ように出し 入れ したり、歯の 裏側を なぞったりすると、後ろ がぎゅうぎゅ うと締 まる。
「あぁ…ふっ……」
「ふふ…感 度などに問題はないご様子…」
丁寧に口内 を撫で ていると、智くんがギッと噛み付く。
「つっ…」
「はぁっ…早く、しろって…っ!」
「やれやれ…躾がなっていませんねぇ…。」
「め、命令っ!主人からの命令…っ!!」
ったく。
強情っぱりなんだから。
まぁ、俺も限界だ。
「……仰せのままに。」
「───ッ!!!」
思い切り引いてから、力いっぱい突き刺した。
「ここまでしろなんて言ってねぇし…」
「着るの大変なんだから、これくらいワンセットでしょ?」
「もぉしない。絶対しない!」
とか言って、半年後には必ずしたくなるんだよな。
それがあなたの『影山スパン』だから(笑)
チラチラと影山セットの入れられたクローゼットの端を気にしだしたらそのサイン。
でも自分からは言わないから、俺がさりげなく提案する。
今回は『ご褒美』として。
前回は確か、一年ほど前、知念とくっつきすぎたから『おしおき』として…。
毎回「もぉやらねぇ!!」って言うくせに必ず欲してくる辺り可愛らしい。
でも、次はもう少し早いかな?
「合格したら…今度は映画のリゾート仕様の格好でやったげる。」
「えっ…」
ほら、顔、綻んでるから。(笑)
「て、手だけ?こんな焦らすなよ?」
「はいはい。兎にも角にも、勉強ね。合格したら、だから。」
「…はーい…」
味をしめたら最後、抜け出せなくなるのは至極当然のこと。
俺があなたという甘い沼から這い出せないように。
とは言え、ディナーを始めてしまうと夢中になりすぎて体力無くなっちゃうから
お勉強は、ディナーの前で
じゃないと、ね。
最後までしなくてごめんなさい!
ノーコンが限定続いてるから限定にしたくなくて!
こんな駄文ですけど、
あいゆいさんに捧げます♡