③太陽と星が導くStory9 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。














【Side 大野】


刺身。


唐揚げ。


きゅうりと合わせた酢の物。


カルパッチョ。


じゃがいもとキノコとの炒め物。



うん、時間もあんまかかってないし、結構いい出来じゃねぇ?


自画自賛しながらリビングに運ぶと、ローテーブルにいる翔ちゃんが目をキラキラさせてくれた。


「こっちで食べるの?」


「あ、うん、テレビ見ながら食えるかなって。いい?」


「勿論。」


「てかこれ、全部智くんが?!」


「当たり前でしょ(笑)」


「す、すげぇ…」


どこから出したのかカメラでパシャパシャ角度を変えながら撮り始める。


挙句セルフタイマーで料理と俺らのショットまで。


は、恥ずかしいんだけど!


「てか飲んでなかったの?」


「乾杯、一緒にしたくて。」


何だそれって笑いながら隣に座る。


翔ちゃんは俺の仕上がりを見計らって出してくれていた冷えたグラスを渡してくれた。


こういうとこだよね。


そりゃモテるよね。


俺らはビールサーバー(家庭用の小さいやつ)からビールを注ぎ、乾杯した。




「う、うまいぃーーー↑!」


「んふふ、良かった。」


語尾の上がる独特の発音で喜んで食べてくれる翔ちゃんに安堵する。


正直タコばっか微妙かなーと思ったけど、なんていうのかな、やるならとことんやりたくてつい…。


パクパク食べてくれる翔ちゃん見てると、なんつーか、すんごい奥さんの気分。


…どっちかっつーと翔ちゃんのが奥さん感だけど……


もし一緒に住んだらそりゃ俺が飯作ることになるよな……


って!俺は!何を考えてんだぁ?!


大体俺らは男同士なんだから。


結婚はおろか、付き合うとかもアリエナイ。


…あ、結構今の地雷。自分で踏んじゃった。


……アリエナイ……。


あぁ、わかってたのに結構落ちる。



「……あのさ、映画でも観る?」


ナイスタイミングで翔ちゃんが聞いてくれたから、快諾する。


「なんかある?」


「んー…あ、これとかどう?気になってる映画でさ。俺も観てないんだけど。一応恋愛ものなんだけど内容が良いらしくて。どうしても…智くんと観たいなって。」


「いーじゃん、それ観よ。」


基本映画とか観ねぇし詳しくないから、映画の内容はよくわかんないけど、翔ちゃんオススメならきっと楽しいやつだろうと軽い気持ちでOKした。




……なのに……




『…んぁっ……ふ、あぁっ…!』


『ほら、ココがイイんだろ…?』


『や、やめろっ…俺に触んなっ…ああぁっ』




な、な、



何で男同士の エロ シーンがこんなに出てくる映画なわけ?!



主人公はノーマルだったのに、親友グループの内の一人に急に襲 われてからソッ チの味を覚えてしまう話。


…これを、俺とどうしても観たかった??


な、何で……?



生唾を飲み込む音が異様に響く気がして、口内 が唾でいっぱいになっている。


何か映画っつーか普通にA Vみたいなんだよさっきから…。


男モノなんて勿論観んの初めてなのに普通に勃 っちゃったんだけどこれは映画のせい?(クッション渡されてたから膝の上に乗っけててマジ助かった)


それとも翔ちゃんとのこと考えちゃうから?


この状況で二人で観てるから??


…もしかして俺の気持ちバレたからからかってんの…?


とにかく怖くて隣が見れない。



もう頭パニックで全然わかんねぇよ~!


翔ちゃん~、これってどういうことなの~!!(泣)